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飼うのに許可が必要な犬種10選|自治体条例で「特定犬」に指定される犬種とは?

いろいろな犬種 犬
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私たちが普段目にする愛らしい犬たちの中には、優れた身体能力や歴史的な背景から、地域の安全を守るために自治体の条例で「特定犬」として厳格に管理されている犬種たちがいます。

「特定犬ってどんな犬たちのこと?」
「テレビや街で見かけるあの犬種も指定されているの?」

今回は、自治体(佐賀県や水戸市など)の条例において「特定犬」に指定される主な犬種をピックアップし、それぞれの魅力や、なぜ特別な管理が必要とされているのかをご紹介します。

ペットブームの裏で知られていない「特定犬」の存在

愛らしいペットとしてのしられている犬。
しかし、地域社会の安全を守るための「安全管理」の側面で、一部の犬種は法律や条例の視点で、その身体の大きさや歴史的ルーツによって特別なルールが設けられている場合があります。

その代表格が、自治体が安全のために定める「特定犬」という仕組みです。

一般的な家庭犬とは何が違うのか、そしてどのような犬種が指定されているのかを知ることは、動物たちと安全に共生していく上でとても大切な内容になります。

自治体の条例が定める「特定犬」とは?

セントバーナード

「特定犬」と聞くと、国の法律(動物愛護管理法)で定められた「特定動物(オオカミやクマなど)」などと似ていますが、実は少し違いがあります。

特定動物は国の法律で定められているものですが、「特定犬」とは、都道府県や自治体(例:佐賀県や水戸市など)が、独自の条例によって「人に危害を加えるおそれがある犬」を「特定犬」として定めています。

これには、特定の攻撃性や体格を持つ犬種だけでなく、一定以上の大きさを持つ大型の雑種なども含まれます。

指定された場合には、事故を未然に防ぐために「おりでの飼育」「二重鍵」「標識の掲示」などの徹底した管理義務が課されます。

なぜ「特定犬」に定められているのか?

自治体の条例で「特定犬」が定められているのには、主に「過去に起きた重大な事故の教訓」と「万が一の際に被害を最悪の事態にさせないための予防」という明確な理由があります。

主な理由は以下の3点に集約されます。

1. 過去に起きた「大型犬による重大な咬傷(こうしょう)事故」がきっかけ

特定犬の制度は、昭和54年に茨城県が全国に先駆けて導入したのが始まりです。

当時は、放たれていた大型犬による人への咬傷死亡事故などが起きたことが大きな契機となりました。こうした悲惨な事故を二度と繰り返さないため、行政が規制を設けるようになりました。

2. 「万が一の事故」が起きたときの被害が甚大になりやすいため

指定されている犬種(秋田犬、土佐犬、シェパードなど)や、体高60cm・体長70cmを超えるような大型の犬(雑種含む)は、圧倒的な身体能力や強いあごの力を持っています。

小型犬などであれば軽傷で済むような状況でも、これほどの体格とパワーを持つ犬がパニックを起こしたり、万が一脱走して人に飛びついたりした場合には、人命に関わる取り返しのつかない重大な被害(重傷や死亡事故)に発展するリスクが高くなります。

3. 飼い主の「甘い管理意識」によるリスクを防ぎ、適切な飼養を促すため

「うちの犬は普段おとなしいから大丈夫」
「まさか脱走しないだろう」

という飼い主の油断や知識不足が、事故を引き起こす原因になった事例が数多くありました。
その結果、あえて「特定犬」という法的な枠組みを作り、頑丈な「おり」での飼育や「二重鍵」、標識の掲示などを義務付けることで、飼い主に「私たちは人命を脅かす可能性のある動物を預かっている」という強烈な危機意識と徹底した管理を持たせる狙いから作られたという背景もあります。


特定犬に指定されている犬種や大きな犬たち自身が、生まれながらにして「悪者」というわけではありません。

しかし、その圧倒的なポテンシャル(身体の大きさや強い防衛本能・闘争心)ゆえに、一歩管理を誤ったときの社会的影響が計り知れないからこそ、厳重なルールが課されていると言えます。

自治体条例で「特定犬」に指定される主な犬種たち

では、自治体の条例において、どのような犬種が「特定犬」として規定されているのでしょうか。それぞれの犬種が持つ歴史や特徴を見ていきましょう。

なお、「特定犬」の制度は、都道府県や市区町村などの自治体によって独自に定められているものです。そのため、お住まいの地域や自治体によっては、条例としての指定や規定がない場合もあります
(※一例として、以下のような地域で特定の犬種が指定されています)。

このように、地域ごとの条例の違いや、それぞれの犬種が持つ背景を知ることで、より正確な飼育管理の重要性が理解しやすくなります。

①秋田犬

日本が誇る大型犬の代表格である秋田犬は、優れた忠実性と非常に強い防衛本能を持っています。

歴史的にも主人に対して非常に忠実で頼もしい存在ですが、その強靭なパワーから特定犬の対象となることがあります。

②土佐犬

日本を代表する闘犬としての歴史を持つ土佐犬は、圧倒的なパワーと強い警戒心を備えています。
適切な社会化と厳格な管理が不可欠な犬種です。

③紀州犬

優れた猟犬としての気質を受け継ぐ紀州犬は、非常に強い独立心と勇敢さを持っています。
飼い主には深い忠誠心を示す一方で、見知らぬ人や他の動物に対しては強い警戒心を抱くことがあります。

④ジャーマン・シェパード・ドッグ

高い知能と優れた防衛・警察作業能力を持つことで知られています。
訓練性能が抜群に高い反面、その高い身体能力と警戒心から、安全な管理が求められる犬種の一つです。

⑤ドーベルマン

スリムで俊敏な体躯を持ち、優れた番犬能力と高い警戒心を誇ります。スマートな外見の裏には、家族を守ろうとする強い防衛本能が隠されています。

⑥グレート・デーン

「優しい巨人」とも称される超大型犬の代表格です。圧倒的な体格と存在感を持ちますが、その巨体がゆえに万が一の際のコントロールや物理的な管理が重要視されます。

⑦セント・バーナード

人命救助犬の歴史を持つ心優しい犬種として有名ですが、こちらも巨体ゆえの管理の必要性から、自治体によっては特定犬としてリストアップされています。

⑧アメリカン・ピット・ブル・テリア

ピットブルの名前で親しまれている、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアも水戸市などの自治体条例で指定されている犬種です。

大型犬が登録されがちな、特定犬の中では異例の中型犬に分類される犬種です。
それだけ、非常に高い運動能力と、強い闘争・防衛本能を秘めています。

アラスカン・マラミュート

極寒の雪原で重量のあるそりを引き続けてきた、強靭なパワーを持つ大型犬です。自治体により追加指定されることがあります。

マスティフ

歴史ある大型ガードドッグ(警護犬)であり、極めて強固な骨格と強力な防衛本能を持っています。

犬種だけじゃない!「体格基準(雑種)」による特定犬の仕組み

特定犬のルールは、純血種の犬種名がついているものだけに限りません。

多くの自治体条例では、「体高60cm以上・体長70cm以上」(自治体により多少異なります)といった、一定以上の大きさを持つ大型犬や大型の雑種がすべて対象になり得るルールになっています。

そのため、「うちの子は血統書のない雑種だから特定犬とは関係ない」という誤解は禁物であり、大きな体を持つすべての犬に対して、飼い主には同様の安全管理の意識が求められます。

特定犬を飼育・管理する飼い主に課される重い責任

特定犬に指定される犬種や大きな体を持つ犬たちと暮らすためには、第三者の安全を守るための徹底した物理的管理が欠かせません。

頑丈な「おり」の設置、脱走を防ぐ「二重鍵」、そして周囲への注意喚起を行う標識の掲示など、日々の暮らしの中で気を抜くことは許されません。

安易な飼育や知識不足は重大な事故を招くリスクがあり、飼い主が背負う法的・社会的責任は非常に重いものとなります。

まとめ:安全と共生を守るために私たちが知るべきこと

特定犬に指定される犬種たちが持つ本来の魅力は、高い能力、忠誠心、そして何より家族を愛する深い心にあります。

しかし、その素晴らしい側面を正しく引き出し、安全に管理するためには、飼い主が正しい知識を持ち、徹底した環境づくりを行うことが大前提となります。ルールや生態を正しく理解し、人間と動物たちが安心して共生できる社会を築いていきましょう。

動物保護やアニマルウェルフェアの普及を応援するペットメディア「ANIPe」の運営・執筆担当。愛玩動物飼養管理士の資格を活かし、犬・猫の正しい飼育方法、歴史や特徴、健康管理まで、飼い主様が安心して読める実践的な情報を発信しています。愛犬・愛猫とのより良い暮らしをサポートすることがモットー。

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