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実は〇〇だった!?「パルマワラビー」の知られざるお茶目で愛おしい世界

森林からパルマワラビー 野生動物
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「カンガルーの仲間」と聞くと、大きな体で草原を跳ね回る姿を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ところが、そんなイメージとは裏腹に、手のひらサイズならぬ抱っこサイズの小さなカンガルーの仲間がいることをご存じですか?

その名もパルマワラビー。愛らしい見た目の裏には、一度は「野生下で絶滅した」と考えられながら、奇跡的な再発見を経て今日まで命をつないできたという、知られざるドラマが隠されています。

今回は、そんなパルマワラビーの生態から、希少種としての歴史、そして思わずキュンとするお茶目な素顔まで、たっぷりご紹介します。

パルマワラビーってどんな動物?基本スペックと驚きの生態

2匹のパルマワラビー

まずは、パルマワラビーがどんな動物なのか、基本的な情報を見てみましょう。

項目内容
和名パルマワラビー
別名パルマヤブワラビー
英名Parma Wallaby
学名Macropus parma
分類哺乳綱・有袋目・カンガルー科
分布オーストラリア
体長約45~50cm
尾長約45~48cm
体重約4~5kg
食性草食性
活動時間夜行性
生息環境森林など

パルマワラビー(学名:Macropus parma、別名パルマヤブワラビー)は、有袋目カンガルー科に分類される、オーストラリア原産の小型の有袋類です。体長は45〜50cmほど、尾の長さも45〜48cmとほぼ胴と同じくらいあり、体重は4〜5kg程度。動物園で実際に目にすると「思っていたよりずっと小さい!」と驚く人も多いサイズ感です。

一見すると「小さなカンガルー」にも見えますが、生態を紐解くとパルマワラビーならではの個性が見えてきます。

  • 筋金入りの夜行性:昼間は茂みの中でじっと身を潜め、活動が活発になるのは夕方から夜にかけて。動物園で日中に観察すると、じっと動かない姿を見て「元気がないのかな?」と心配してしまうかもしれませんが、これはいたって普通の生活リズムです。
  • 森で暮らすワラビー:カンガルーというと広い草原を走り回るイメージがありますが、パルマワラビーは湿度のある森林環境を好み、草木の生い茂った場所を利用しながら暮らしています。草原派のカンガルーとは一味違う、森派の暮らしぶりです。
  • 見た目のチャームポイントは大きな耳と背中のライン:小さな体に大きな耳という組み合わせが愛らしさを演出しているだけでなく、周囲の音を敏感に察知する役割も果たしています。首から背中にかけて入る黒っぽい縞模様や、顔の白いラインも、他のカンガルー科の仲間とは違う個性的な見た目を作り出しています。
  • 単独または少数でマイペースに生活:大きな群れは作らず、単独もしくは少数で行動するのが基本スタイル。森の中を移動しながら草や木の葉を探して食べ、危険を感じると発達した後ろ足を活かして素早くジャンプして逃げます。

知っておきたい「パルマワラビーとカンガルーの違い」

こちらを見るパルマワラビー

「ワラビー」と「カンガルー」、名前は違ってもどちらもカンガルー科の仲間。実はこの2つ、分類学上で明確に線引きされているわけではありません。

一般的には、体の大きなグループを「カンガルー」、比較的小型のグループを「ワラビー」と呼び分けているのが実情です。つまりパルマワラビーは、数あるカンガルー科の中でも「小型」に分類される代表的な存在というわけです。

このサイズ感の違いは、暮らし方の違いにも表れています。

  • 草原派の大型カンガルー:広い草原を集団で移動しながら暮らすタイプ。
  • 森林派の小型ワラビー:パルマワラビーのように、湿った森の茂みを住処にして単独・少数で静かに暮らすタイプ。

同じカンガルー科でも、体の大きさによってここまで生活スタイルが変わってくるというのは、なかなか興味深いポイントです。

静かなる絶滅の危機と私たちの関わり

2匹のパルマワラビー

パルマワラビーの歴史を語る上で欠かせないのが、1967年の「奇跡の再発見」です。かつては野生下ですでに絶滅してしまったと考えられていた時期がありましたが、その後野生個体群の存在が確認され、現在まで命をつないできました。

現在のIUCN(国際自然保護連合)レッドリストでは「NT(準絶滅危惧)」に分類されています。これは、今すぐに絶滅の危機に瀕しているわけではないものの、将来にわたって注意深く見守っていく必要がある状態を意味します。

こうした背景から、日本では公益社団法人日本動物園水族館協会(JAZA)がパルマワラビーを「種別調整対象種」に指定。希少な動物の血統や個体数を、複数の動物園が協力しながら計画的に管理する取り組みが行われています。

実際に国内の動物園間でも、繁殖を見据えた個体の移動が定期的に行われており、私たちが動物園でパルマワラビーに会えるのも、こうした地道な保全努力の積み重ねがあってこそなのです。

「一度は絶滅したと思われた動物が、今も命をつないでいる」という事実を知ると、動物園で目にするパルマワラビーの姿も、また違って見えてくるのではないでしょうか。

思わずクスッとする「ギャップ萌え」な一面

パルマワラビー

希少な動物としての重みを持つ一方で、パルマワラビーには思わず頬が緩んでしまうお茶目な一面がたくさんあります。

シーンギャップ萌えポイント
日中の様子じっと動かず、まるで「休業中」のような佇まいを見せる省エネスタイル
誕生の瞬間妊娠期間わずか約30日で生まれてくる、驚くほど未熟で小さな赤ちゃん
子育て期生まれてすぐ自力で母親の袋(育児嚢)までよじ登る、健気な赤ちゃんの奮闘
移動するとき小さな体からは想像できないほど、後ろ足を使って軽やかにジャンプする姿

特に子育ての様子は必見です。生まれたばかりの赤ちゃんは、私たちがイメージする「動物の赤ちゃん」とはかけ離れた、非常に未熟な姿。それでも自分の力で母親の袋まで這い上がり、その中で6〜11ヶ月ほどかけてじっくり成長していきます。動物園で観察する際は、母親の袋からひょっこり顔を出す赤ちゃんの姿にも注目してみてください。

パルマワラビーは日本の動物園でも会える?

パルマワラビーは、日本国内の動物園でも飼育されています。

2026年には、和歌山県のアドベンチャーワールドで3頭のパルマワラビーが新たに仲間入りし、7月27日から一般公開が始まりました。

同施設では今回が初めての飼育となります。

また、愛媛県立とべ動物園では2026年3月に「走(そう)」がしろとり動物園へ移動し、代わりにメスの「ルル」がやってきました。

同園では繁殖を見据えた個体の移動が行われています。

このように、国内の動物園でもパルマワラビーの繁殖や飼育を支える取り組みが続けられています。

【おうちで癒やされる】パルマワラビーモチーフの雑貨・アイテム紹介

動物園に頻繁に通えなくても、パルマワラビーの愛らしさをおうちで楽しむ方法はいろいろあります。

  • ぬいぐるみ・フィギュア:大きな耳や長い尻尾を再現したぬいぐるみは、そのフォルムだけで癒やし効果抜群です。
  • 動物園オリジナルグッズ:飼育に取り組む動物園のショップでは、オリジナルデザインの雑貨やステーショナリーが見つかることもあります。
  • 森・草原モチーフの雑貨:パルマワラビーが暮らす森林の雰囲気と合わせたイラストグッズやポストカードも、インテリアのアクセントになります。

希少な動物だからこそ、こうしたグッズを通じて日常的に存在を思い出すことも、保全活動への関心につながる小さな一歩になるはずです。

まとめ

今回は、小さな体に大きな魅力が詰まったパルマワラビーの生態から、一度は絶滅したと思われながら再発見されたという知られざる歴史、そして思わずキュンとするお茶目な素顔までご紹介しました。

パルマワラビーには、愛媛県立とべ動物園、アドベンチャーワールド、東京都立大島公園動物園、福山市立動物園、狭山市立智光山公園こども動物園、伊豆シャボテン動物公園、いしかわ動物園など、国内各地の動物園で会うことができます。
(展示状況は変更される場合があるため、訪問前に公式情報の確認がおすすめです)

次の休日は、ぜひ動物園に足を運んで、大きな耳と長い尻尾を持つこの小さなワラビーの、たくましい生きざまに触れてみませんか?

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