水族館や動物園で大人気の「ペンギン」。
よちよち歩く姿や、水中をスイスイ泳ぐ姿、仲間同士で寄り添う姿など、かわいらしい魅力がたくさんあります。
一方で、ペンギンは「南極に住んでいる動物」というイメージが強いものの、実は南極以外にも暮らしている種類がいます。
世界にはさまざまな種類のペンギンがいて、大きさや模様、暮らしている環境もそれぞれ異なります。
この記事では、ペンギンの基本情報から種類、生態、食べ物、意外な雑学、かわいいポイントまで、ペンギンについて詳しく紹介します。
ペンギンの基本情報

ペンギンは、ペンギン目ペンギン科に分類される鳥類です。
鳥の仲間ですが、空を飛ぶことはできません。
その代わり、翼が水中を泳ぐための「フリッパー」と呼ばれる形に進化しており、水中では非常に高い運動能力を発揮します。
日本動物園水族館協会でも、ペンギン科を独立した分類として扱い、さまざまなペンギンの飼育・保全に取り組んでいます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | 鳥類・ペンギン目・ペンギン科 |
| 生活場所 | 海・海岸・島など |
| 食べ物 | 魚、イカ、オキアミなど |
| 飛行 | できない |
| 泳ぎ | 得意 |
| 特徴 | 翼がフリッパーに進化 |
| 主な生息域 | 南半球を中心とした地域 |
ペンギンは種類によって体の大きさや特徴が大きく異なります。
たとえば、世界最大のペンギンであるコウテイペンギンと、小型のフェアリーペンギンでは、体格に大きな違いがあります。
ペンギンは何種類いる?

ペンギンの種類については、分類方法によって数え方が異なります。
現在、一般的には18種類とする分類がよく用いられています。
ただし、地域による特徴の違いを「亜種」とするか「別種」とするかによって、種類数については研究上の議論があります。
代表的なペンギンには、
- コウテイペンギン
- オウサマペンギン
- アデリーペンギン
- ジェンツーペンギン
- ヒゲペンギン
- イワトビペンギン
- マカロニペンギン
- フンボルトペンギン
- ケープペンギン
- マゼランペンギン
- フェアリーペンギン
などがいます。
日本動物園水族館協会では、フンボルトペンギン、ケープペンギン、マゼランペンギン、イワトビペンギン、マカロニペンギン、ジェンツーペンギン、オウサマペンギン、アデリーペンギン、ヒゲペンギン、コガタペンギンなどを「ペンギン類」の対象として掲載しています。
コウテイペンギン|世界最大のペンギン

コウテイペンギンは、現生するペンギンの中で最大の種類です。
南極の非常に厳しい環境で暮らしており、厚い脂肪や密度の高い羽毛などによって寒さに適応しています。
環境省によると、南極大陸で繁殖するペンギンはコウテイペンギンとアデリーペンギンの2種類です。
コウテイペンギンの最大の特徴の一つが、繁殖方法。
メスが産んだ卵をオスが足の上に乗せ、腹部の皮膚をかぶせるようにして温めます。
さらに、オスたちは集団で身を寄せ合いながら厳しい寒さを耐えます。
オウサマペンギン|コウテイペンギンに似ている大型ペンギン

オウサマペンギンは、コウテイペンギンとよく似た大型のペンギンです。
首元から胸にかけて黄色やオレンジ色の模様があるため、コウテイペンギンと間違えられることもあります。
しかし、コウテイペンギンよりも体は小さく、別の種類です。
動物園や水族館で見かけたら、体の大きさや模様を比べてみるのも面白いでしょう。
ジェンツーペンギン|頭の白い模様が特徴/

ジェンツーペンギンは、目の上から頭の後ろにかけて入る白い模様が特徴です。
環境省によると、体長は約75cm、体重は5~5.5kgほどで、オキアミ類や魚などを食べています。
ペンギンの中でも比較的大きな種類で、水中を泳ぐ姿も非常に美しいペンギンです。
アデリーペンギン|南極を代表するペンギン

アデリーペンギンは、南極大陸の沿岸部に広く生息するペンギンです。
白いアイリングと黒い頭、白いお腹のコントラストが特徴。
日本の南極観測隊も、昭和基地周辺のアデリーペンギンの繁殖地で長期的な個体数調査を続けています。
また、アデリーペンギンは小石を積み上げて巣を作ることでも知られています。
フンボルトペンギン|日本でもよく見られるペンギン

フンボルトペンギンは、日本の動物園や水族館でも比較的よく見られるペンギンです。
胸元には黒い帯状の模様があり、白いお腹とのコントラストが特徴。
ペンギンを見に動物園や水族館へ行ったとき、「どの種類のペンギンなのか」を確認してみると、今までとは違った楽しみ方ができます。
イワトビペンギン|黄色い飾り羽がかわいい

イワトビペンギンは、頭部にある黄色い飾り羽が特徴的なペンギンです。
目の上から伸びるような黄色い羽毛によって、ほかの種類とは違った個性的な顔つきをしています。
岩場をぴょんぴょん跳ぶように移動する姿も名前の由来になっています。
フンボルトペンギンなど一部の種類は保全活動も行われている

ペンギンは「かわいい動物」として人気がありますが、すべての種類が安泰というわけではありません。
日本動物園水族館協会では、フンボルトペンギン、ケープペンギン、マゼランペンギン、イワトビペンギンなど、複数のペンギン類を「種別調整対象種」として掲載しています。
これは、動物園や水族館が希少な動物の繁殖や保全にも取り組んでいることを示すものです。
ペンギンを見に行った際には、かわいらしい姿だけでなく、野生で暮らすペンギンが置かれている環境についても考えてみたいところです。
ペンギンはどこに住んでいる?

「ペンギン=南極」というイメージがありますが、実際にはペンギンは南半球のさまざまな地域に分布しています。
南極周辺に暮らす種類もいれば、南米、アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド周辺などに暮らす種類もいます。
つまり、すべてのペンギンが雪と氷の中で暮らしているわけではありません。
例えばケープペンギンはアフリカ南部に生息し、フンボルトペンギンは南米沿岸部に分布しています。
ペンギンの種類によって、暮らしている環境は大きく異なります。
ペンギンは何を食べる?

ペンギンの主な食べ物は、
- 魚
- イカ
- オキアミ
- その他の小型の海洋生物
などです。
種類や生息地によって、食べるものには違いがあります。
南極周辺に暮らすアデリーペンギンはオキアミ類を主食の一つとしています。
水中を泳ぐ能力が高いペンギンにとって、海は大切な食料を得る場所なのです。
ペンギンは飛べないのになぜ鳥なの?

ペンギンは空を飛べません。
しかし、間違いなく鳥類です。
鳥類の特徴である羽毛を持ち、卵を産み、肺で呼吸します。
ペンギンの翼は空を飛ぶためではなく、水中を泳ぐために適した形へ進化しました。
つまりペンギンは、
「空を飛ぶ能力を手放して、水中を泳ぐ能力を身につけた鳥」
と考えると分かりやすいでしょう。
ペンギンは水中を泳ぐのが得意!

陸上ではよちよち歩いているペンギンですが、水中に入ると動きが一変します。
翼をフリッパーのように使い、まるで水中を飛んでいるかのように泳ぎます。
動物園や水族館でペンギンを見るときは、陸上だけでなく水中での動きにも注目してみましょう。
泳ぐ速度や方向転換などを見ると、「こんなに素早く動けるの?」と驚くかもしれません。
ペンギンのかわいいポイント
ペンギンが人気の理由は、独特のかわいらしさにもあります。
よちよち歩く姿がかわいい
ペンギンの代表的なかわいい姿といえば、やはり歩く姿。
体を左右に揺らしながら歩く姿は、見ているだけで癒やされます。
ただし、すべてのペンギンが同じように歩くわけではありません。
種類や環境によって、歩き方や移動方法にも違いがあります。
ヒナがふわふわでかわいい
ペンギンのヒナは、成鳥とは違ったふわふわの羽毛に包まれています。
特にコウテイペンギンのヒナなどは、丸い体とふわふわした羽毛から「ぬいぐるみみたい」と人気があります。
仲間と寄り添う姿がかわいい
ペンギンは集団で生活する種類が多く、仲間同士で集まっている姿を見ることがあります。
環境省によると、ペンギンが集団で子育てをする場所は「ルッカリー」と呼ばれ、寒さや外敵から身を守る役割があります。
ペンギンの面白い雑学

ここからは、知っていると誰かに話したくなるペンギンの雑学を紹介します。
雑学1:ペンギンには膝がある?
「ペンギンには膝がない」と思われることがあります。
しかし、実際にはペンギンにも膝があります。
脚の上部が体の中に隠れるような構造になっているため、外から見ると膝がないように見えるのです。
雑学2:ペンギンは羽毛で体温を守っている
ペンギンの体は羽毛で覆われています。
羽毛は水中での生活だけでなく、体温を保つためにも重要です。
さらに体内の脂肪も寒さへの適応に役立っています。
雑学3:コウテイペンギンには「保育所」がある
コウテイペンギンのヒナは、親が餌を探しに出ている間、ヒナ同士で集まって過ごします。
このヒナが集まる場所は「クレイシ」と呼ばれます。
環境省によると、何千羽ものヒナが集まり、親が戻ってくると親子がお互いを見つけ出します。
雑学4:南極にいるペンギンは一部だけ
南極とペンギンは非常に強く結びついているように思えますが、南極大陸で繁殖するのはコウテイペンギンとアデリーペンギンの2種類です。
「ペンギンは全部南極にいる」というわけではありません。
日本でペンギンに会える場所は?
日本には、ペンギンを飼育している動物園や水族館が数多くあります。
水族館ではペンギンの泳ぐ姿を間近で観察でき、動物園では陸上を歩く姿や餌を食べる様子などを楽しめる施設もあります。
日本動物園水族館協会の公式サイトでは、飼育されている動物を検索できる「飼育動物検索」が公開されています。
「○○ペンギンを飼育している施設に行きたい」という場合は、こうした情報を活用すると探しやすくなります。
まとめ|ペンギンはかわいいだけじゃない!
ペンギンは、空を飛ぶことをやめ、水中を泳ぐことに適応したユニークな鳥です。
南極に暮らすコウテイペンギンやアデリーペンギンをはじめ、世界にはさまざまな種類がいます。
今回紹介したポイントをまとめると、
- ペンギンは鳥類
- 空を飛ぶことはできない
- 翼は水中を泳ぐフリッパーに進化している
- 世界には18種類とする分類が一般的
- すべてのペンギンが南極に住んでいるわけではない
- 魚やイカ、オキアミなどを食べる
- 種類によって大きさや模様が大きく異なる
- よちよち歩く姿やヒナがかわいい
- 仲間と集団で生活する種類もいる
- 日本の動物園や水族館でも多くの種類に会える
ペンギンは「かわいい」という魅力だけでなく、厳しい環境に適応した体の仕組みや、種類ごとに異なる生態など、知れば知るほど奥深い動物です。
次に動物園や水族館へ行ったときは、ぜひペンギンの種類や泳ぎ方、歩き方、仲間との行動にも注目してみてください。
きっと今までとは違ったペンギンの魅力を発見できるはずです。


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