愛犬や愛猫を撫でているとき、
「なんだか毛並みがゴワゴワしている」
「いつもより毛艶が悪い気がする」
「毛がパサパサしてきた」
と感じることはありませんか?
犬や猫の被毛は、日々の生活や年齢、グルーミングの状態、皮膚のトラブルや体調の変化などによって変化します。
そのため、「毛並みが悪くなったから、すぐに病気」というわけではありませんが、普段との違いを見逃さないことが大切です。
この記事では、犬や猫の毛並みが悪くなる主な原因と、飼い主ができる対処法、動物病院を受診する目安について解説します。
最近、愛犬・愛猫の毛並みが悪くなったなと感じている方は参考にしてみてください。
犬や猫の毛並みが悪くなる原因は?

犬や猫の毛並みが悪く見える原因には、さまざまなものがあります。
代表的なものとして、以下が考えられます。
毛並みだけを見て原因を特定することはできません。
そのため、毛艶が悪くなったことに加えて、食欲や元気、体重、排泄、皮膚の状態などにも変化がないか確認することが重要です。
病気や体調の変化が毛並みに影響することも

犬や猫の被毛は、体調の変化に伴って状態が変わることがあります。
たとえば、
といった変化が同時に見られる場合は注意が必要です。
皮膚疾患だけでなく、全身の健康状態が関係している可能性もあるため、気になる症状が続く場合は動物病院で相談しましょう。
「毛並みだけだから」と自己判断せず、普段と違う状態が続いているかどうかを一つの目安にするとよいでしょう。
食事や栄養状態が関係する場合

犬や猫の健康な被毛を維持するためには、毎日の食事から適切な栄養を摂取することが大切です。
特に、食事量が不足していたり、偏った食事が長期間続いたりすると、健康状態や被毛の状態に影響する可能性があります。
基本的には、犬用・猫用として販売されている総合栄養食を、年齢や体格、健康状態などに合わせて適切な量与えることが基本です。
手作り食を与えること自体が問題というわけではありません。
ただし、犬や猫に必要な栄養素を家庭でバランスよく調整するには知識が必要です。
毎日の食事を手作り食だけにする場合は、獣医師やペットの栄養について専門的な知識を持つ人に相談すると安心です。
最近はよく、「毛並みを良くするために高タンパクなフードを選ぶ」「グレインフリーなら毛並みに良い」と言われていますが、そう言われているからと単純な判断はおすすめできません。
なぜかというと、必要な栄養素やエネルギー量は犬や猫の年齢、体格、活動量、健康状態などによって異なるためです。
もし栄養面で毛並みに影響があるのであれば、愛犬・愛猫にあわせた、栄養バランスを考えてあげることが大切です。
フードを変えても毛並みが改善しない場合は?
食事を見直しても毛並みの変化が続く場合は、自己判断でフードを次々に変更するのではなく、動物病院で相談することも検討しましょう。
皮膚や消化器などに問題がある場合、食事以外の原因が関係している可能性もあります。
また、食物アレルギーが疑われる場合も、飼い主の判断だけで特定するのは難しいため、獣医師に相談することが大切です。
ストレスや生活環境の変化

犬や猫は、生活環境の変化などによってストレスを感じることがあります。
たとえば、
などです。
ストレスが関係している場合、毛並みだけでなく、以下のような行動や体調の変化が見られることもあります。
ただし、こうした変化がすべてストレスによるものとは限りません。
病気が原因で似たような行動が見られることもあるため、急な変化がある場合は獣医師に相談しましょう。
ブラッシングなどのお手入れ不足

犬や猫の毛並みをきれいに保つためには、犬種・猫種や被毛の長さなどに合わせたグルーミング(ブラッシング)が大切です。
特に長毛種では、毛が絡まったり毛玉になったりしやすいため、定期的なブラッシングが必要になります。
一方で、すべての犬や猫に同じ頻度のブラッシングが必要なわけではありません。
短毛種でも換毛期などには抜け毛が増えることがありますし、長毛種ではよりこまめなお手入れが必要になることがあります。
ブラッシングをするときの注意点
ブラッシングは、毛並みを整えるだけでなく、被毛や皮膚の状態を確認する機会にもなります。
ただし、力を入れすぎたり、皮膚を何度もこすったりすると負担になることがあります。
犬や猫が嫌がる場合は無理に続けず、少しずつ慣らしていきましょう。
また、毛玉が大きくなって自宅で取り除くのが難しい場合は、無理にハサミなどで切ろうとせず、トリマーや動物病院に相談するのも方法です。
加齢によって毛並みが変化することも

犬や猫も年齢を重ねることで、若い頃と毛の状態が変化していきます。
毛艶が以前よりなくなったり、毛が細くなったり、毛づくろいの頻度が変わったりすることもあります。
特に猫では、加齢や体調の変化によって毛づくろいをする頻度が減り、被毛が以前より乱れて見えることがあります。
ただし、「年を取ったから毛並みが悪くなった」と決めつけるのは避けましょう。
高齢の犬や猫では、関節の痛みなどによって毛づくろいがしづらくなっていたり、別の病気が隠れていたりする可能性もあります。
以前と比べて明らかに毛並みが変化した場合は、健康状態も一緒に確認してあげましょう。
犬や猫の毛並みが悪くなったとき、飼い主ができること

愛犬や愛猫の毛並みが気になったら、まずは落ち着いて普段との違いを確認してみましょう。
おすすめしたいのは、次の3つです。
1.普段と違うところを確認する
まずは、毛並みが変化する前後で何か変わったことがなかったか確認してみましょう。
たとえば、
などです。
こうした情報は、動物病院を受診するときにも役立ちます。
2.毛並み以外の変化も確認する
毛並みだけでなく、愛犬・愛猫の全身を確認してみましょう。
特に、
などに変化がないか確認します。
毛並みの変化と同時に他の症状が出ている場合は、より注意が必要です。
3.気になる症状があれば動物病院へ
毛並みの変化が一時的なものなのか、病気や体調の変化によるものなのかは、見た目だけでは判断できません。
特に、以下のような場合は動物病院への相談をおすすめします。
診察では、必要に応じて皮膚の状態などを確認し、症状によって検査が行われることがあります。
「毛並みが悪いだけだから大丈夫」と自己判断せず、いつもと違う状態が続く場合は獣医師に相談しましょう。
毛並みを健康的に保つためにできること

日頃から愛犬・愛猫の健康状態を確認しておくことも大切です。
毎日の食事を見直す
主食には、犬・猫それぞれに適した総合栄養食を選び、適切な量を与えましょう。
おやつを与える場合も、主食とのバランスを考えることが大切です。
「毛並みに良い」という理由だけで特定の栄養素を過剰に与えたり、サプリメントを追加したりするのは避けましょう。
被毛の状態を定期的に確認する
ブラッシングなどのお手入れをしながら、
「以前より毛が抜けていないか」
「皮膚が赤くなっていないか」
「フケが増えていないか」
「毛玉ができていないか」
などを確認してみましょう。
普段から状態を見ておけば、小さな変化にも気づきやすくなります。
犬種・猫種に合ったお手入れをする
必要なグルーミングは、犬種・猫種や被毛の種類によって異なります。
長毛種だからといって、必ずしも同じ頻度でブラッシングすればよいわけではありません。
愛犬・愛猫の被毛や皮膚の状態を見ながら、適切な方法でお手入れすることが大切です。
安心して過ごせる環境をつくる
犬や猫が安心して休める場所を用意し、できるだけ生活リズムを安定させてあげることも大切です。
環境を大きく変える場合は、犬や猫が落ち着いて過ごせる場所を確保し、無理なく新しい環境に慣らしていきましょう。
犬や猫の毛並みが悪いときに注意したいこと

毛並みが悪くなったときに、最も注意したいのは見た目だけで原因を決めつけないことです。
「栄養不足だろう」
「年齢のせいだろう」
「ストレスが原因だろう」
と考えて食事を変更したり、シャンプーを増やしたりする前に、他の症状がないか確認することが大切です。
毛並みの変化には、生活環境やグルーミングなど比較的身近な原因もありますが、病気や皮膚トラブルなどが関係していることもあります。
特に急激な変化や、脱毛・かゆみ・皮膚の炎症・食欲低下などを伴っている場合は、動物病院で相談することが大切です。
犬や猫の毛並みが悪くなる理由と対処法まとめ
犬や猫の毛並みが悪く見える原因には、さまざまな可能性があります。
毛並みが悪くなったからといって、必ず病気があるとは限りません。
一方で、毛並みの変化が体調不良のサインとして現れることもあるため、「いつもと違う」という飼い主さんの気づきを大切にすることが重要です。
まずは毛並み以外に変化がないか確認し、食欲や元気、体重、排泄、皮膚の状態などもチェックしてみましょう。
そして、気になる症状が続く場合や急激な変化が見られた場合は、動物病院で獣医師に相談してください。
毎日のブラッシングやスキンシップは、被毛を整えるだけでなく、愛犬・愛猫の小さな変化に気づくきっかけにもなります。
日頃から愛犬・愛猫の様子をよく観察し、いつまでも健康に過ごせるようにサポートしてあげましょう。



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