「この子を家に迎えたら、どんな感じになるんだろう?」
ペットショップで子犬や子猫を見たとき、実際に自宅で暮らす姿をイメージするのは簡単ではありません。
そんなペットを迎える前の不安や疑問に対応する新しいサービスが登場しました。
GrowGroup株式会社は、株式会社コーワペッツコーポレーションと協力し、ペットショップにいる子犬・子猫をスマートフォンのカメラを通して自宅の部屋に表示できるWebARサービス「コーワペッツ AR」を開発。
2026年9月16日から、東京都世田谷区の「PET DESIGN自由が丘店」で試験導入が始まりました。
子犬・子猫が「自宅の部屋」に現れるWebAR
「コーワペッツ AR」は、専用アプリをインストールすることなく、スマートフォンのブラウザから利用できるWebARサービスです。
利用者はARで会いたい子を選び、スマートフォンのカメラを部屋の床などに向けることで、その子の姿を自宅の空間に表示できます。
表示されるのはイメージ画像やCGではなく、実際に店舗にいるその子本人の映像です。
ペットショップへ行く前に、自宅で子犬や子猫の大きさや雰囲気を確認できるのが大きな特徴です。
どのようにARで子犬・子猫に会える?
利用方法はシンプルです。
1.ARで会いたい子を選ぶ
店舗ごとの一覧から、ARで会える子を選択します。
一覧では、誕生日や性別、価格なども確認できます。
2.スマートフォンのカメラを起動
「カメラをオンにして会う」を選択し、自宅の床が映るようにスマートフォンを向けます。
3.部屋の中に子犬・子猫が現れる
画面上に、選んだ子の姿が表示されます。
画面をタップすると、表示された子を別の場所へ移動させることもできます。
4.写真撮影や店舗への問い合わせも可能
ARで表示された子と一緒に写真を撮影できます。
気になる子が見つかった場合は、そのまま店舗への問い合わせや来店予約へ進むこともできます。
実際に店舗にいる「その子」をARで表示
今回のサービスで特徴的なのは、CGなどで作った架空の犬や猫ではなく、店舗で実際に暮らしている子犬・子猫をARで表示する点です。
店舗スタッフがスマートフォンで撮影した動画をもとに、GrowGroupがAIを使って背景を切り抜き、ケースへの映り込みなどを補正して表示用の映像を作成しています。
そのため、ペットショップのWebサイトで写真を見るだけでは分かりにくかった「実際の大きさ」や「部屋に置いたときのイメージ」を確認しやすくなっています。
子犬・子猫への負担にも配慮
AR用の撮影では、子犬・子猫を特別な場所へ移動させる必要はありません。
普段過ごしているケースの外側から、店舗スタッフがスマートフォンで撮影します。
プレスリリースによると、撮影のために子犬・子猫を移動させたり、特別な撮影環境を用意したりする必要がない方法が採用されています。
ペットを紹介する新しい技術である一方、撮影そのものによる動物への負担を抑えることも意識されています。
アプリのインストールは不要
「新しいARサービス」と聞くと、専用アプリが必要なのではないかと思う人もいるかもしれません。
「コーワペッツ AR」は、スマートフォンのブラウザから利用できます。
コーワペッツ公式サイトのバナーや、店頭に設置されるQRコードからアクセスして利用できます。
専用アプリをダウンロードする必要がないため、ペットショップを訪れる前でも比較的気軽に体験できます。
ペットショップの公式情報とも連動
ARだけでなく、子犬・子猫に関する情報も確認できます。
表示される情報は、コーワペッツ公式サイトに掲載されている情報と連動しており、
- 誕生日
- 性別
- 価格
- 写真
などを確認できます。
価格の変更や、新しい家族が決まった子の情報も自動的に反映される仕組みになっています。
現在は「PET DESIGN自由が丘店」で試験導入
2026年9月18日現在、試験導入されているのは東京都世田谷区にある「PET DESIGN自由が丘店」です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 導入店舗 | PET DESIGN自由が丘店 |
| 開始日 | 2026年9月16日 |
| 対象 | 同店の子犬・子猫 |
| 開始時点の対象頭数 | 7頭 |
| 利用方法 | WebAR、公式サイト、店頭QRコード |
| 利用料金 | 無料 |
| 必要なもの | スマートフォン |
| アプリ | 不要 |
通信料については利用者側の負担となります。
今後は導入店舗の拡大も検討
今回のサービスは、まだ試験導入の段階です。
今後は利用状況や問い合わせ・来店予約につながった割合などを検証しながら、サービスの改善を進める予定です。
また、店舗スタッフが同じ品質で撮影できるよう、撮影方法の標準化も進め、対象店舗の拡大を検討するとしています。
今後、こうした仕組みがペットショップへ広がれば、店舗へ行く前に「自宅で一緒に暮らしたときの姿」をイメージする新しい方法になるかもしれません。
ARで「飼う前のイメージ」を確認できるメリット
ペットを家族として迎える場合、見た目のかわいさだけで決めるのではなく、実際に生活できる環境を用意できるかを考えることが重要です。
例えば、
- 自宅のスペースに対して大きすぎないか
- 家族が一緒に暮らすイメージを持てるか
- ケージなどを置く場所を確保できるか
- 家族全員が迎えることに納得しているか
など、購入・譲渡の前に考えることは多くあります。
今回のWebARは、こうした「実際に家へ迎えたときのイメージ」を持つための補助的なツールとして利用できます。
特に家族の一人が店舗へ行けない場合でも、自宅から同じ子を見ることができる点は特徴的です。
ただし、ARだけでペットとの暮らしを判断することはできない
一方で、ARによって確認できるのはあくまで「見た目」や「大きさのイメージ」です。
実際にペットを迎える場合には、
- 性格
- 活動量
- 鳴き声
- 食事
- トイレ
- 運動
- 毎日の世話
- 医療費
- 寿命
- 留守番
- 家族の生活環境
など、ARでは確認できないことも多くあります。
そのため、ARはペットを迎えるかどうかを決めるための唯一の判断材料ではなく、実際に店舗でスタッフから説明を受けたり、動物と接したりする前の補助ツールとして考えるのがよいでしょう。
ペットとの出会い方はこれから変わる?
スマートフォンやAI、ARなどの技術は、ペットとの出会い方にも利用され始めています。
今回の「コーワペッツ AR」は、ペットショップにいる子犬・子猫を自宅の空間に表示することで、これまで写真だけでは分かりにくかった「一緒に暮らすイメージ」を補うことを目指したサービスです。
2026年9月時点では1店舗での試験導入ですが、今後対象店舗が増えれば、ペットショップへ行く前に自宅から候補の子を確認するという新しい選択肢が一般的になる可能性があります。
一方で、ペットを迎えることは長期的な責任を伴うため、テクノロジーによって「かわいい」「欲しい」という気持ちを高めるだけではなく、飼育環境や費用、家族の同意などを冷静に確認できる仕組みと合わせて活用されることが重要です。
まとめ
GrowGroup株式会社とコーワペッツコーポレーションは、ペットショップの子犬・子猫を自宅でAR体験できる「コーワペッツ AR」を開発しました。
2026年9月16日から、PET DESIGN自由が丘店で試験導入されています。
主な特徴は、
- アプリのインストールが不要
- スマートフォンのブラウザで利用できる
- 実際に店舗にいる子犬・子猫をAR表示できる
- 自宅の部屋で大きさをイメージできる
- 店舗への問い合わせや来店予約につなげられる
といった点です。
今後の検証によって対象店舗が広がれば、ペットを迎える前の新しい情報収集・体験方法として定着していくのか注目されます。
ただし、ARで分かるのはあくまで一部分です。
実際にペットを家族として迎える際には、見た目だけでなく、性格や飼育環境、費用、家族の生活スタイルなども含めて検討することが大切です。
公式サイト・関連リンク
今回紹介した「コーワペッツ AR」は、スマートフォンのブラウザから体験できます。
実際にどのような子犬・子猫がARで表示されるのか、自宅から確認してみたい方は公式のAR体験ページをご覧ください。
また、ペットを迎えることを検討している方は、ARだけで判断せず、実際の店舗で動物の様子を確認したり、スタッフから飼育について説明を受けたりすることも大切です。



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