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動物愛護週間とは?いつ・何をする?2026年のテーマやイベント、私たちにできること

ベッドの上、白いブランケットの下で一緒に横になっている、ペンブローク・ウェルシュ・コーギーの子犬と子猫。 ニュースコラム
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9月が近づくと、街の掲示板や動物病院、自治体の広報誌などで「動物愛護週間」という言葉を目にする機会が増えます。

なんとなく耳にしたことはあっても、「具体的に何をする週間なのか」「自分に関係があるのか」までは知らないという方も多いのではないでしょうか。

2026年の動物愛護週間は、実は日本にとって大きな節目の年にあたります。

この記事では、動物愛護週間の基本的な意味や由来から、2026年ならではのテーマ、開催されるイベント、そして動物を飼っている人・いない人それぞれができることまで、まとめて解説します。

動物愛護週間とは?

4匹のポメラニアンが散歩をしている

動物愛護週間は、動物の愛護や適正な飼い方について、多くの人に関心と理解を深めてもらうために設けられた期間です。

動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)」という法律の中で、正式に定められています。

単なる記念日ではなく法律に根拠がある週間だという点は、意外と知られていないポイントかもしれません。国や地方自治体、獣医師会などの関係団体が協力し、この期間に合わせてさまざまな普及啓発活動を行っています。

動物愛護週間はいつ?

動物愛護週間は、毎年9月20日から9月26日までの1週間です。この日程は動物愛護管理法によって定められており、年によって変わることはありません。

もともとは春分の日(3月21日ごろ)を中心とした時期に設定されていましたが、「愛鳥週間」と時期が重なってしまうことや、学校が春休みで行事を実施しにくいこと、雪の残る地域では屋外イベントに向かないことなど、いくつかの課題がありました。

こうした事情から、1954年に現在の秋分の日(9月23日ごろ)を中心とする時期へと変更され、以来この日程が続いています。

なぜ動物愛護週間があるの?

動物愛護週間が設けられている目的は、人と動物がより良く共生できる社会をつくることにあります。ペットの飼育数が増える一方で、飼育放棄や虐待、近隣トラブル、野良猫の増加といった課題も後を絶ちません。

そこで、動物を飼っている人には適正な飼い方や責任を改めて意識してもらい、動物を飼っていない人にも人と動物の関わり方について考えてもらうきっかけとして、この週間が活用されています。

動物が好きな人だけでなく、動物にあまり関心がない人も含めて、社会全体で考える機会という位置づけです。

2026年の動物愛護週間は特別な年

カレンダーとボールペン

2026年は動物愛護週間100年

2026年の動物愛護週間は、実は100周年という記念すべき年にあたります。

日本で初めて動物愛護週間の催しが行われたのは1927年のことで、そこから数えて2026年で100年を迎えることになります。

戦前に始まったこの取り組みは、戦後の混乱期を経て、時期の変更や法制化を経験しながら、約1世紀にわたって続けられてきました。

人とペットの関係は、この100年で大きく変化しています。番犬や庭先で飼う存在から、家族の一員として室内で暮らすパートナーへと、ペットの位置づけそのものが変わってきたと言えるでしょう。

2026年のテーマ

100周年という節目を踏まえ、2026年の動物愛護週間のテーマは「動物愛護週間100年~人と動物との適正なかかわり方について~」とされています。

このテーマには、100年間で育まれてきた人と動物の関係やその変遷を振り返りながら、これからの時代に人と動物がどのように共存していくべきかを、あらためて考えてみようというメッセージが込められています。

過去を振り返るだけでなく、未来に向けた関わり方を模索する、節目の年らしいテーマと言えます。

詳しくは、公益社団法人日本愛玩動物協会のページを参考にしてみてください。
https://www.jpc.or.jp/archives/event/6270/

動物愛護週間には何をする?

ソファの背もたれにいる猫とソファに寝転がっている犬

動物愛護週間だからといって、特別な義務があるわけではありません。ただ、この期間をきっかけに取り組みやすいことがいくつかあります。

動物について知る

まずは、動物について知ることから始めてみましょう。犬や猫の習性、正しい飼い方、動物福祉の考え方など、普段あまり意識しない知識に触れる良い機会です。

自治体や動物愛護団体が開催するパネル展示やセミナー、講演会などでは、こうした情報がわかりやすくまとめられています。

子ども向けの絵本やイベントも多く用意されているので、家族で一緒に学ぶのもおすすめです。

ペットとの暮らしを見直す

すでにペットを飼っている方は、この機会に日々の飼い方を見直してみましょう。

  • 首輪や鑑札、マイクロチップの情報は最新か
  • 狂犬病予防注射などの定期的な健康管理はできているか
  • 散歩の際のマナー(排泄物の始末など)は徹底できているか
  • 猫を屋内飼育できているか

普段は当たり前になっている習慣も、あらためて確認することで見落としに気づけることがあります。

災害への備えを確認する

地震や台風など、災害はいつ起こるかわかりません。ペットと一緒に避難する「同行避難」の準備ができているかも、この機会にチェックしておきたいポイントです。

キャリーケースやリード、数日分のフード・水、健康状態がわかる情報などをまとめておくと、いざというときに慌てずに済みます。

近年の動物愛護週間の行事でも、防災をテーマにしたイベントが取り上げられており、関心の高いテーマのひとつになっています。

ANIPEでも災害対策についてこちらの
【犬・猫の防災対策完全ガイド】災害時に備えて今から準備すること
ページでご紹介しています。

2026年の動物愛護週間イベント

ソファでチェック柄のブランケットの下に横たわる猫と犬

どうぶつ愛護フェスティバル

動物愛護週間の中央行事として毎年開催されているのが「どうぶつ愛護フェスティバル」です。2026年は以下の日程で予定されています。

  • 9月19日(土) 13:00〜16:00 東京国立博物館 平成館 1階大講堂(事前申込制)
  • 11月14日(土) 10:00〜16:00 上野恩賜公園(不忍池周辺)(申込不要)

子ども向けの体験イベントやパネル展示などが行われ、動物との関わり方について楽しみながら学べる内容になっています。

事前申込が必要な回とそうでない回があるため、参加を検討している方は日程と条件を確認しておくと安心です。

全国各地のイベント

中央行事だけでなく、全国の自治体や獣医師会、動物愛護団体でも、動物愛護週間に合わせたイベントが数多く開催されます。

  • 動物愛護推進パネル展
  • 犬のしつけ方教室
  • 譲渡会
  • ポスターや絵画の公募
  • 動物愛護実践者・功労動物の表彰
  • 動物慰霊祭

内容は地域によってさまざまですが、いずれも動物への関心を広げることを目的にしています。お住まいの自治体のホームページや、『動物愛護週間 イベント』で検索して、近隣のイベント情報を確認してみるとよいでしょう。

動物愛護週間に私たちができること

チェック柄の布の上の、猫とダックスフント

ペットを飼っている人ができること

すでにペットを飼っている方は、飼い主としての責任をあらためて意識することから始められます。

  • 最後まで責任を持って飼う(終生飼養)という原則を再確認する
  • 適正な数の飼育や不妊・去勢手術など、繁殖に関する責任を考える
  • 近隣に迷惑をかけないよう、しつけやマナーを徹底する
  • ペットの健康状態をチェックし、必要であれば動物病院を受診する

日々の生活の中で当たり前になっている習慣ほど、こうした節目に見直す価値があります。

ペットを飼っていない人ができること

ペットを飼っていない方でも、動物愛護週間をきっかけにできることはいろいろあります。

  • 地域の野良猫との関わり方(過剰な餌やりを避ける、地域猫活動を知るなど)を考える
  • 保護犬・保護猫の譲渡会やボランティア活動について調べてみる
  • 動物愛護に関するニュースやイベント情報に目を向ける
  • 動物を飼っている友人・知人と、ペットとの暮らし方について話してみる

動物を飼っていなくても、人と動物が共生する社会の一員であることに変わりはありません。小さな関心の積み重ねが、社会全体の意識を変えていく力になります。

動物愛護と動物福祉の違い

犬が猫の口元を舐めている。犬と猫の仲睦まじい関係。

動物愛護週間について調べていると、「動物愛護」と似た言葉として「動物福祉(アニマルウェルフェア)」という言葉に出会うことがあります。

両方とも「動物を大切にする」という点では共通していますが、その視点には違いがあります。

動物愛護とは

動物愛護は、動物を「かわいがり、大切にする」という、人間の側の気持ちや姿勢に重きを置いた考え方です。

動物への愛情や思いやりをもとに、大切に扱おうとする態度そのものを指していると言えます。

日本では古くから使われてきた言葉で、動物愛護週間という名称にもこの考え方が反映されています。

動物福祉とは

一方の動物福祉は、動物自身が身体的にも精神的にも健康で、環境と調和しながら幸福に過ごせている状態を指す、動物を主体とした考え方です。

人間が「かわいがっている」と感じているかどうかではなく、動物にとって実際に快適で、ストレスの少ない状態になっているかを基準に判断します。

近年は、世界的にこの動物福祉の考え方が重視されるようになっており、日本国内でも徐々に浸透してきています。

5つの自由

動物福祉を考える上での国際的な指標として広く知られているのが「5つの自由」です。

もともとは1960年代のイギリスで、家畜の飼育環境を改善するために提唱された考え方で、現在では家畜だけでなく、ペットや実験動物など、人間の飼育下にあるあらゆる動物の福祉の基本として世界的に認められています。

  • 飢えと渇きからの自由(十分な食事と、いつでも飲める清潔な水)
  • 肉体的苦痛と不快からの自由(適切な環境で快適に過ごせること)
  • 外傷や疾病からの自由(病気やケガの予防と適切な治療)
  • 恐怖や抑圧からの自由(精神的な苦痛やストレスがない状態)
  • 正常な行動を表現する自由(その動物本来の習性に合った行動がとれる環境)

ペットとの暮らしを見直す際には、「かわいがっているつもりになっていないか」「動物自身にとって本当に快適な環境になっているか」という視点で、この5つの自由を意識してみるとよいでしょう。

動物愛護週間をきっかけにペットとの暮らしを見直そう

動物愛護週間は、法律で定められた由緒ある週間でありながら、実は身近な暮らしを見つめ直すための機会でもあります。

2026年は日本で動物愛護週間が始まってから100年という大きな節目にあたり、「人と動物との適正なかかわり方」があらためて問われる年になっています。

ペットを飼っている方は日々の飼育を見直すきっかけに、飼っていない方は人と動物の共生について考えるきっかけに、それぞれの立場でこの1週間を活用してみてはいかがでしょうか。

全国各地で開催されるイベントに足を運んでみるのも、動物への理解を深める良い一歩になるはずです。

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