イグアナは美しい外見と独特な性格で多くのエキゾチックアニマル愛好家に人気がありますが、適切な飼育には特別な知識と準備が必要です。
この記事では、イグアナの飼い方について、初心者でもわかりやすく説明します。
1. イグアナとは? 基本情報を知ろう
イグアナは、主に中南米に生息する大型の草食性のトカゲです。野生では木の上で生活し、日光を浴びながら生活する習性があります。成体になると2メートル以上に成長することもあり、飼育には広いスペースが必要です。
- 学名: Iguana iguana
- 寿命: 約10〜20年
- 成長サイズ: 最大2メートル以上
ペットショップなどで売られる時はグリーンイグアナとして販売されていることが多いです。
2. 飼育環境の準備: 必要な設備と条件
イグアナを健康に飼育するためには、適切な飼育環境を整えることが不可欠です。
- ケージのサイズ: イグアナは成長すると非常に大きくなるため、広いケージが必要です。最低でも2メートル以上の高さと長さを持つケージを用意しましょう。木の枝や棚を設置し、登ることができるようにします。
- 温度と湿度管理: イグアナは変温動物であり、体温を外部の環境に依存します。日中のケージ内温度は25〜35℃、バスキングスポット(特に高温が必要な場所)は38〜43℃が理想的です。また、湿度は60〜80%を維持しましょう。
- 照明: イグアナにはUVBライトが必要です。UVB光はビタミンD3の合成に不可欠で、これによりカルシウムを吸収して健康な骨を維持します。12時間の照明サイクルを保ち、UVBライトは半年ごとに交換することが推奨されます。
- 基質: ケージの底に敷く基質は、清掃が簡単で、イグアナが誤食しにくいものを選びます。新聞紙やリザードマットが適しています。
可能であれば家の一室を開け渡すぐらいの覚悟は必要になります。
3. イグアナの食事: 健康を支える栄養管理
イグアナは草食性であり、食事は主に野菜や果物から成ります。
- 基本の食事: 葉野菜(ケール、コラードグリーン、ダンデライオングリーンなど)を中心に、新鮮な野菜を毎日与えます。果物(マンゴー、パパイヤ、イチゴなど)も適量で追加します。
- サプリメント: カルシウムとビタミンD3のサプリメントを週に数回、食事にふりかけます。これにより、骨の健康を維持し、代謝性骨疾患を予防します。
- 水分補給: イグアナは水を飲むだけでなく、葉野菜や湿度の高い環境からも水分を摂取します。常に新鮮な水を提供し、ケージ内の湿度を適切に保ちましょう。
食事も大切ですが、爬虫類なので日光浴が必要不可欠になります。
1日のうち6〜8時間は日向やUVライトに当てる時間を作りましょう。
4. 健康管理と病気の予防
イグアナの健康を維持するためには、定期的な健康チェックが必要です。
- 脱皮: 健康なイグアナは定期的に脱皮します。脱皮不全が起きた場合は、湿度が不足している可能性があるので、環境を見直しましょう。
- 病気のサイン: 食欲の低下、体重減少、異常な行動、目や口の異常などは病気のサインです。これらの症状が見られた場合は、すぐにエキゾチックアニマル専門の獣医に相談しましょう。
- 寄生虫: 外部寄生虫や内部寄生虫は、定期的な検査と予防処置で防ぐことができます。清潔な環境を保つことが大切です。
正直、地方になればなるほど爬虫類を見れる獣医さんが少なくなります。
地方で飼われたい方は病気や不健康にならないようにしておきましょう。
5. 社会化とハンドリング: イグアナとの信頼関係を築く
イグアナは個体差があり、人に対してフレンドリーな性格のものもいれば、警戒心が強い個体もいます。
- ハンドリングのポイント: 最初は短時間から始め、徐々に時間を延ばして慣れさせます。焦らず、イグアナのペースに合わせることが大切です。ハンドリングの際は、しっかりと支えて安全に行いましょう。
- 信頼関係を築く: イグアナとの信頼関係を築くためには、毎日の世話と穏やかな接し方が重要です。頻繁に触れることで、徐々に警戒心が薄れ、飼い主との関係が深まります。
イグアナの飼育は、適切な知識と環境が必要ですが、愛情を持って世話をすれば、素晴らしいペットとして多くの喜びをもたらしてくれます。
この記事で紹介したポイントを参考に、イグアナとの生活を楽しんでください。
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