災害が起きたとき、「犬を連れて避難したいけれど、近くの避難所はペットを受け入れてくれるの?」と不安になる飼い主さんは多いのではないでしょうか。
実は、すべての避難所がペットを受け入れているわけではありません。
また、「ペットと一緒に避難できる」と書かれていても、飼い主とペットが同じ部屋で過ごせるとは限りません。
災害が起きてから慌てないためには、普段から
- 自宅周辺の避難所を確認する
- ペットの受け入れ状況を調べる
- 「同行避難」と「同伴避難」の違いを知る
- 避難所で必要になるものを準備する
- 避難所以外の避難先も考えておく
ことが大切です。
この記事では、犬と一緒に避難するときに確認しておきたい自治体の情報や、避難所の調べ方を分かりやすく紹介します。
犬と避難できる避難所はどうやって調べる?

犬を連れて避難する場合、まず確認したいのが住んでいる地域の自治体が公開している防災情報です。
確認する場所は主に次の4つです。
- 自治体の公式ホームページ
- 防災・危機管理課などのページ
- ハザードマップ
- 防災ガイド・避難所一覧
特に重要なのは、単純に「自宅から一番近い避難所」を探すだけではなく、ペットを連れて行けるかどうかまで確認することです。
自治体の公式サイトで検索する
Googleなどの検索エンジンで、
「○○市 ペット 避難所」
「○○市 犬 同行避難」
「○○市 ペット 防災」
などと検索してみましょう。
例えば、
「〇〇市 ペット 避難所」
「○○市 犬 同行避難」
のように、自治体名+ペット+避難で検索すると見つけやすくなります。
自治体によってページの名称は異なりますが、
- ペット同行避難
- ペットと避難
- 災害時のペット対策
- 避難所におけるペット対応
- ペット防災
などのページが掲載されている場合があります。
ハザードマップだけではペットの受け入れ状況は分からないことも
災害への備えとして「ハザードマップを確認しておこう」とよく言われます。
ハザードマップでは、
- 洪水
- 土砂災害
- 津波
- 地震
- 高潮
など、自宅周辺で想定される災害リスクを確認できます。
しかし、ハザードマップに載っている避難所=ペットを受け入れてくれる避難所とは限りません。
そのため、
①ハザードマップで避難先を確認する
↓
②自治体の防災ページでペット対応を確認する
という2段階で調べるのがおすすめです。
「同行避難」と「同伴避難」は違う

犬と避難するときに、ぜひ覚えておきたいのが、
「同行避難」と「同伴避難」は同じ意味ではない
ということです。
同行避難とは?
同行避難は、飼い主がペットと一緒に避難場所まで避難することを指します。
ここで注意したいのが、
「同行避難できる=避難所で犬と同じ部屋で過ごせる」
ではないことです。
避難所では、動物アレルギーのある人や動物が苦手な人への配慮などから、ペットと人の居住スペースを分ける場合があります。
同伴避難とは?
同伴避難は、避難所などで飼い主とペットが一緒に避難生活を送ることを指す言葉として使われます。
ただし、自治体によって具体的な運用や表現が異なる場合があります。
そのため、「同行避難」という言葉だけを見て、
「避難所の室内で犬と一緒に寝られる」
と判断しないことが大切です。
避難所を調べるときに確認したい5つのポイント

犬と避難する場合は、避難所の場所だけでなく、次の項目まで確認しておきましょう。
1.ペットを連れて避難できるか
最初に確認したいのが、ペットの受け入れ可否です。
「ペット可」「ペット同行避難可」などの情報を探しましょう。
ただし、災害の種類や避難所の状況によって対応が変わる場合もあるため、最新情報を確認することが重要です。
2.犬はどこで過ごすのか
ペットを受け入れていても、犬と飼い主が同じスペースで過ごせるとは限りません。
例えば、
- 屋外の指定場所
- ペット専用スペース
- ケージを置く場所
- 飼い主とは別の部屋
など、避難所によって対応が異なります。
可能であれば、「犬は避難所内のどこで過ごすのか」まで確認しておきましょう。
3.ケージやキャリーは必要か
避難所では、ペットをケージやキャリーケースに入れて管理することがあります。
そのため、普段から犬がクレートやキャリーに入ることに慣れていると安心です。
大型犬の場合は、避難所でのスペースや管理方法についても事前に確認しておきましょう。
4.飼い主が用意するものは何か
避難所では、ペット用品が十分に用意されているとは限りません。
基本的には、飼い主が必要なものを準備しておくことが重要です。
例えば、
- ドッグフード
- 飲み水
- 食器
- リード
- 首輪
- トイレ用品
- ペットシーツ
- 排泄物を入れる袋
- キャリー・ケージ
- タオル
- 常用している薬
などがあります。
特にフードと水は、人間用の備蓄とは別に準備しておくことをおすすめします。
5.避難所までのルート
避難所が決まったら、実際にそこまで歩いてみるのもおすすめです。
災害時には、
- 道路が通れない
- ブロック塀が倒れている
- 川が増水している
- 土砂災害が起きている
- 停電している
- 夜間で周囲が見えない
など、普段とは状況が大きく変わる可能性があります。
「自宅→避難所」のルートを1本だけに決めず、複数のルートを考えておくと安心です。
避難所は「第一候補・第二候補」まで決めておく

「ペットを受け入れてくれる避難所を1か所見つけたから安心」と考えるのは少し危険です。
災害時には、その避難所自体が被災する可能性もあります。
そこで、
- 第一候補
→ 自宅から近く、ペット対応が確認できている避難所 - 第二候補
→ 別の避難所や地域の避難先
というように、複数の選択肢を用意しておきましょう。
さらに、
在宅避難
親族・知人宅
ペットと泊まれる宿泊施設
なども候補に入れておくと、避難方法の選択肢が増えます。
「避難所に行くこと」だけが防災ではない
災害が発生したら必ず避難所に行く、というわけではありません。
自宅が安全で、必要な備蓄も用意できている場合には、在宅避難という選択肢もあります。
また、状況によっては車で避難する車中避難を選ぶ人もいます。
ただし、車中避難では温度管理やエコノミークラス症候群など、別の注意点があります。
そのため、
「避難所に行けばいい」
ではなく、
「自分と愛犬にとって、どこなら安全に避難生活を送れるのか」
を事前に考えておくことが大切です。
防災の日に愛犬の「避難訓練」をしてみよう
9月1日の「防災の日」は、犬の防災について考える良いタイミングです。
いきなり大掛かりな訓練をする必要はありません。
まずは、以下の手順で考えてみてください。
- STEP 1自宅周辺のハザードマップを確認
- STEP 2ペットを受け入れられる避難所を調べる
- STEP 3避難所までのルートを確認
- STEP 4キャリーやリードを準備
- STEP 5犬と一緒に実際に歩いてみる
ここまでやってみましょう。
さらに、キャリーやクレートに慣れていない犬の場合は、普段から少しずつ練習しておくことも重要です。
犬の防災は「避難先を調べる」ことから始めよう

災害はいつ起こるか分かりません。
「災害が起きたら、そのときに避難所を調べればいい」と考えていると、停電や通信障害などで情報を確認できない可能性もあります。
だからこそ、平常時に
- 自宅周辺の避難所
- ペットの受け入れ状況
- 同行避難のルール
- ペットの待機場所
- 避難経路
- 代替となる避難先
を確認しておきましょう。
そして、避難所の情報だけでなく、愛犬自身の「避難する準備」も進めておくことが大切です。
9月1日の防災の日をきっかけに、まずは今日、自宅から避難できる場所を調べてみてはいかがでしょうか。
「災害が起きたらどうする?」を家族で話し合っておくことが、愛犬の命を守る準備につながります。



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