奄美大島でマングースの根絶宣言が発表されましたね。
根絶できたのは奄美大島だけでまだ、沖縄各所にはマングースが生息しているのですが、この事例を元に他のマングースの根絶にも一歩近づいた事例ではないでしょうか?
この事例を聞いて、日本で根絶宣言されている動物は他にいないのだろうか?と思い調べてきました。
2つの事例があったのでご紹介します。
根絶宣言1つ目の事例2015年に根絶宣言のカナダガン
日本で初外来生物の根絶に成功した事例がこのカナダガンになります。
カナダガン根絶の詳細
カナダガンは北米原産のガンという鳥類の仲間で、狩猟やペットの目的としてヨーロッパやニュージーランドから輸入されてきました。
1985年に静岡県富士宮市で2羽が確認され、その後富士五湖周辺に定着していました。
その後、2010年(25年後)には関東地方で100羽にまで増加していました。
この辺りから、カナダガン調査グループ(日本野鳥の会神奈川県支部など)が主体となって防除が進められ始めました。
この防除というのが、成鳥の捕獲と擬卵交換による繁殖抑制を中心におこなわれました。
捕獲された、成鳥は各所動物園での飼育されています。
さらにその後2014に日本国内の絶滅危惧IA類に登録されているシジュウカラガンとの交雑と言った遺伝子汚染が確認されたことから、特定外来生物に指定されました。
翌年2015年の6月に長野県(1羽)、7月に神奈川県(1羽)、11月に静岡県(2羽)及び徳島県(2羽)の防除が行われ、国内に定着したであろうカナダガンはすべて防除が完了しました。
これを機に、カナダガンは人為的な定着を予防するため、特定外来生物の指定がされています。
初動の対応が早く、増えるすぎる前での対応だったこともあり、問題視されてから10年以内で根絶が成功したいい事例となっています。
根絶宣言2つ目の事例2018年の根絶宣言タイワンザル
2つ目はタイワンザルです。
国内では2度目の根絶宣言された動物になります。
タイワンザル根絶宣言の詳細
タイワンザルはニホンザルに似た猿で尻尾のあるニホンザルと言われることもあり、動物園や観光地の展示動物として日本に輸入された背景というものがあります。
根絶宣言のされた和歌山県のタイワンザルは、1954年に閉鎖した動物園からの逃げ出した個体が野生化したといわれています。
野生化することで、ニホンザルとの交雑や、農作物の被害などあります。
また、本来ニホンザルが食べないものでもタイワンザルの食べるのを見て、学ぶことニホンザルも同じ食性を身につけ、生態系にも悪影響があります。
こうした観点から、1995年からタイワンザルの根絶が始まりました。
当時は特定外来生物の法がなく、根絶するための駆除という概念が一般的ではなかったため、捕獲開始までに6年もの年月が掛かりました。
その後、1年目で70%捕獲でき、結果として2012年には根絶の確認調査へと進み、 15年の戦いを得て2017年に根絶が確認されました。
ただ、根絶宣言がされたのは和歌山県だけであり、マングースと同様に他の地域静岡県や伊豆大島ではまだ、生息しています。
まとめ
根絶宣言をされている動物たちをご紹介しました。
今でもさまざまなところで動物たちとの戦いが繰り広げられていたり、
一度根絶宣言された動物でも再発見されることもあります。
最近の事例であれば、2019年に根絶宣言されてた西表島のシロアゴガエルは、2021年にオスのシロアゴガエルが発見されたとして話題になっています。
一度広がってしまうと、なかなか根絶できないのが実態です。
生き物を飼っている方々は逃さず最後まで、面倒をみることをここがけておきましょう!
では今回はこのへんで(^^)/~~~
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