毒を持っている動物、早く走れる動物、空を飛べる動物と、動物には、人間にはない驚異的な能力を持った生物が存在しています。
彼らの力は、体の大きさや環境に応じて進化し、さまざまな形で発揮されます。
本記事では、体格・体重の比率でみた『純粋な力』という観点から、世界で最も力の強い動物をランキング形式で紹介します。
力の強い動物10位：グリズリー
グリズリー（ハイイログマ）は、北アメリカに生息する大型のクマで、体長は約2m以上にもなり、体重は110〜530kgにも達します。
特徴的なのは、力強い筋肉を持つ肩のコブと、優れた嗅覚です。
彼らは雑食性で、季節により食性が変わるという特徴を持ち、全体的に、植物の75％を食べ、残りは魚や小動物などです。
冬になると冬眠に入り、秋には脂肪を蓄えるためにサーモンを捕食しています。
そんなグリズリーは、なんと！自分の体重の0.8倍の物を持ち上げられます。
他にも時速50kmで走ることができたり、犬よりも発達している嗅覚（7倍と言われている）を持っていると言われています。
ただ、グリズリーは環境破壊や人間活動によって数が減少しており、絶滅危惧種に指定されています。
保護活動が進められているものの、依然として危機的な状況にあります。
力の強い動物ランキング第9位：アナコンダ
アナコンダと一言に言っても4種存在が確認されており、その中でもオオアナコンダは世界最大の蛇として知られています。
アナコンダの体長は最大で9メートル、体重は約230kgにも達することがあります。
この巨大なヘビは、主に水中で生活し、優れた泳ぎの能力を持っています。
また、卵胎生と呼ばれる繁殖方法をおこない、卵で産むのではなく、子供を産むことで知られています。
その力は、自分と同じ体重（1倍）のものを締め付け、気絶させることができます。
力の強い動物ランキング8位：ゾウ
8位の生き物は、陸生の哺乳類の中で最も思い動物ゾウです。
ゾウは、アジアゾウとアフリカゾウに分けることができます。
アフリカゾウは体長6～7.5メートル、体重は5.8～7.5トンに達し、大きな耳と長い牙が特徴です。
一方、アジアゾウは体長5.5～6.4メートル、体重は4～5トンで、耳は小さく、鼻には突起があります。
ゾウの最も顕著な特徴は、その長い鼻（トランク）です。
この鼻は上唇と鼻が融合したもので、非常に柔軟に動き、小さな物をつかんだり、水を吸い上げたりすることができます。
また、聴力も優れており、低周波の音を聞き分けることができるため、遠くの雨や雷を感知することができます。
社会性が強く、母系社会を形成し、数頭から数十頭の群れで生活します。
食事は主に草食で、一日に150kg以上の植物を食べ、水も70リットル以上を飲みます。
ゾウは非常に知能が高く、自己認識能力や簡単な計算能力を持つことでも知られています。
しかし、密猟や環境破壊によって個体数が減少しており、特に象牙目的の密猟が大きな問題となっています。現在では、アフリカゾウは絶滅危惧種として保護活動が進められています。
ゾウの力は、人間の大人約130人の約9トン（1.2倍）のものを運ぶことができると言われています。
力の強い動物ランキング7位：ジャコウウシ
ジャコウウシは、北極圏のツンドラ地域に生息してるウシ科に属する大型の草食動物です。
体長は約120〜200センチメートル、体重は180〜650キログラムに達し、頑丈な体型と長い体毛が特徴です。
その力は、自分の体重の1.5倍（900kg）のものを引っ張ることができます。
見た目はバッファローに似ており、マンモスが生きている時代から生きていると言われており、生存できた理由は、二重構造の体毛にあると言われています。
この構造により防寒性が高く、厳しい寒冷環境に適応しています。
その温かさは、ウールと比べると8倍暖かいと言われています。
力の強い動物ランキング6位：トラ
大型の猫科の動物トラがライオンを抑えて6位にランクインしています。
トラは、全長2.5〜3.3m、体重90〜300kgになります。
そんなトラは自分の体重の2倍の重さの獲物でさえ、３m以上の木の上に運ぶことができます。
そんなトラですが、絶滅の危機に瀕しています。
詳しく知りたい方はこちらの「トラについて知ろう！」をご覧ください。
力の強い動物ランキング5位：ワシ
次は鳥類からの参加です。
ワシはタカの中でも大きな鳥の名称であり、アメリカの国章としてもハクトウワシが描かれています。
一番大きなワシは、諸説ありますがオオギワシと言われており、
全長は1m、翼幅は2m30、体重は、４〜8kgとされています。
そんなワシは、自分の体重の約4倍の重さのものを持ち上げることができることで知られています。
また、掴む力（握力）は、150kgにもなるとされています。
力の強い動物ランキング4位：ゴリラ
4位は人間と同じ霊長類であるゴリラです。
ゴリラは自分の体重の10倍以上の重さ2000kg以上の物（人間30人分程度）があるものを投げられるとされています。
その中でもマウンテンゴリラは握力も500kgにも及ぶとされています。
人間とDNAが95%を共有していると言われており、生活習慣も人間と酷似してる点が多く見つけることができます。
知能も高く、2005年には簡易的な道具を作っている様子が観察られたという記録も残っています。
力の強い動物ランキング3位：ハキリアリ
第3位はアリです。
ありの中でも、熱帯雨林に生息する、体長3〜20mm程度の小さなハキリアリというアリは、自分の体重の50倍のものを持ち上げて運ぶことができます。
これは、人間が軽トラックを持ち上げて運ぶぐらいの力に相当します。
また、このアリは農業を行うアリとしても知られており、巣に運んだ葉っぱの養分から菌類（きのこのようなもの）を育ててそれを食糧としています。
力の強い動物ランキング2位：サイカブトムシ
日本からランクインした昆虫サイカブトムシが2位にランクインしています。
カブトムシは自分の体重約850倍のものを持ち上げることができると言われています。
これは、一頭の像が850頭のゾウを運ぶことができる計算になります。
そんな力の強いサイカブトムシですが、サトウキビを食い漁る害虫として厄介者の一面を持ち合わせています。
力の強い動物ランキング1位：フンコロガシ
カブトムシを抑えて一位にランクインしたのはなんとフンコロガシです。
フンコロガシはなんと自分の体重の1,141倍のものを引っ張ることができるでのす。
これは、人間(60kg)に例えると、大型バス（13t）約5台分を引っ張る力に相当します。
フンコロガシと聞くと、少し汚いイメージを抱きがちですが、古代エジプトではスカラベとも呼ばれ、太陽神ケプリとしても崇められていたことがあると知られています。
まとめ
いかがだったでしょうか？
あなたの予測は当たりましたか？
今回は、『力の強い生き物』についてお伝えしました。
これらの動物たちは、進化の過程でそれぞれ異なる環境に適応し、驚異的な力を手に入れました。
体のサイズや生活スタイルに関わらず、すべての動物が独自の「強さ」を持っています。
これらの力強い動物たちの魅力を知ることで、自然界の多様性に感謝する気持ちが芽生えるかもしれません。
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