どうもANIPEです。
今回は、絶滅危惧種を知ろう企画の第1弾トラについてご紹介します。
トラと一言に言っても意外と亜種(ペットで言うところの品種)が豊富で9種も存在しています。
そんなトラについて詳しくご紹介しますね。
トラの特徴は?
トラと聞いて思い浮かべるものは何でしょうか?
やはりあのオレンジと黒の縞模様ではないでしょうか?
それ以外にもトラの特徴がありますのでご紹介します。
百獣の王とよばれるライオンよりも大きくなり、トラは現存するネコ科の動物のなかで最も大きな動物です。
また、生息域も広く、中国北部やロシアなどの亜寒帯、インドやベトナム、マレーシア、インドネシアなどの熱帯から亜熱帯に及びます
さらに、密林や湿地、マングローブ、サバンナや標高3,000m以上の高山まで、様々な環境にも適応できる能力があります。
住む地域によって、異なる模様や色をしている地域変異が見られるののも特徴の一つです。
また、トラの生息域はチーターやライオンなどサバンナなどの開けた場所で生きるの他のネコ科の動物とは違い、ジャングルや草丈の高い見通しの悪い場所に生息しています。
こうした特徴からトラの生態については謎が多くあります。
トラの種類は?
トラは9種に分類されていて微妙に種類によって違いがあります。
この9種の中には絶滅し種類も含まれています。
その9種について簡単にご紹介します。
- ベンガルトラ
インド亜大陸に生息しており、全長雄2.7~3.1m、雌2.4~2.65mほどになります。
体色は全体的に赤黄色、または褐色。耳は外側は黒く、白斑があり、内側は白い。 毛は短く、冬でも2cmほどしかない。縞は他の亜種と比較すると少ないのが特徴的です。
東北サファリパークなどで見ることができます。 - アムールトラ(シベリアトラ)
中国東北部、ロシア沿海地方のアムール川流域に生息していると言われています。
雄2.7~3.3m、雌2.4~2.75mほどになります。
現存ネコ類の中で最大といわれる。冬毛は赤みがかった黄色。夏毛は冬に比べて赤みが強く
また、体毛は長く、厚いのが特徴的です。
全国の動物園24ヵ所でみることができ、旭山動物園などで見ることができます。 - アモイトラ
中国華南地方に生息したと言われています。現在は野生個体は絶滅し、飼育下で220頭ほどしかいないと言われている1種です。
毛皮は赤みがかった黄土色。腹部は他に比べて明色。縞は幅が広く、短いのが特徴です。
雄2.3~2.65m、雌-2.2~2.4mになります。
参考:http://j.people.com.cn/n3/2021/1112/c94475-9918825.html - インドシナトラ
インドシナ半島に生息しており、雄2.55~2.85、雌2.3~2.55mほどになり、ベンガルトラよりも小型で毛色はアモイトラよりも明色で、ベンガルトラよりも暗色。縞は太く、数が少ないのが特徴です。 - マレートラ
マレー半島に生息しているトラで、インドシナトラと同種と思われていたが2004年に遺伝子検査を行い別種として認定されたトラの一種です。
遺伝子に違いがあるだけで、見た目はインドシナトラと同じになります。 - スマトラトラ
インドネシアのスマトラ島の熱帯雨林に生息するトラです。
ベンガルトラよりも小型で縞模様の間隔が狭い。ほおの毛は長いが、首のたてがみは短いのが特徴です。
雄2.2~2.55m、雌2.15~2.3mほどで、現在生存しているトラの中で最も小さいトラになります。 - カスピトラ
中央アジア地域から、カスピ海沿岸周辺に生息しているトラです。
雄2.7~2.95m、雌2.4~2.6mほどになり、ベンガルトラよりも小型で縞模様の間隔が狭く
ほおの毛は長いが、首のたてがみは短いのが特徴的です。
古くからヨーロッパでトラとして知られていたのは、このカスピトラといわれています。 - バリトラ
インドネシアのバリ島に生息していたトラで雄2.2~2.3m、雌1.9~2.1mの最小の虎として有名でしたが、1940年に絶滅が確認されています。 - ジャワトラ
こちらもインドネシアのジャワ島に生息していたトラで1980年代に絶滅しました。
絶滅したトラも紹介していますが、このすべての種類を合わせても世界に4500頭ほどしかいないと言われており、どれも絶滅の危機に瀕しています。
トラは絶滅寸前!その理由は?
トラは100年ほど前までは10万頭ほど生息していたと言われていますが、WWFの調べでは近年4485頭だと言われています。
なぜトラはそこまで数が少なくなったのでしょうか?
大きく分けると3つの要因があります。
1つ目はハンティングによる減少です。
現在はワシントン条約によって守られていますが、当時は貴族のハンティングの代名詞になっており、頭部の剥製をトロフィーにしたり、毛皮を絨毯や衣類にしたり権力の象徴となっていました。
そのためハンティングによりトラの減少につながったと言われています。
2つ目は、生息地の減少です。
1940年から1980年代にかけて、インドやインドネシアで土地開発が進み、トラの生息域の減少や劣化が進みました。
生息域である森林やジャングルなどの開拓が進めば、トラの餌となっていた動物たちも減少し、その結果トラの数も減少していきました。
また、人口の増加に伴い、トラの生息域が限られた範囲になったことや、人間が暮らしている場所にトラ現れることで害獣として処理されることなどが原因で減少しています。
現在では国立公園などの国や地域で管理された自然豊かな場所にしかかトラ残されていません。
3つ目は薬として活用されることが原因です。
昔からトラの骨や内臓は1000年以上もまえから伝統的な薬として扱われていました。
さらに、トラの強さからお守りとしても活用されていました。
現在は、トラが薬として使われている市場があるかはわかりませんが、多くの密猟者は薬としての乱獲している実態があります。
参考:https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/3566.html
こういったことからトラは絶滅の危機に瀕しています。
現在トラの生息地域で、さまざまなは保護活動が行われており、なんとか数を保っていますがいつ絶滅してもおかしくない動物といえます。
こうした動物をどうやって残して次世代につないでいくことができるのか考えてみてはいかがでしょうか?
では今回はこの辺で(^^)/~~~
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