ペットとして、犬猫に次ぐ人気がある動物うさぎ。
そんなうさぎに多い病気についてご紹介します。
病気を紹介した後に病気の予防方法やウサギを健康で長生きさせるためのポイントについてもご紹介しますね。
うさぎに多い病気をご紹介!
これから『ウサギを飼いたいと思っている方』や『ウサギを飼い始めてまもない方』はうさぎがなりやすい病気に知っておくことが大切になります。
なので今回その病気の症状や予防方法についてご紹介します。
うさぎに多い病気①毛球症
うさぎで一番多い病気は消化器系の病気が多いです。
そのなかでも毛球症が一番多いといわれています。
毛球症の症状
毛球症は、繊維質の少ないフード(ペレット)のみを長期間与えていると、胃の中にヘアーボールという毛の塊ができてしまいます。
うさぎの身体的特徴上、猫のように毛玉を吐くという行為ができないため、胃や腸の動き(蠕動)を停止させます。
その結果、急な食欲減少・元気消失・排便がない(少ない)・下痢・便秘を繰り返します。
また二次的に胃や腸内でガスが発生して胃鼓腸症や盲腸鼓腸症などの重大な病気を引き起こしてしまいます。
最悪の場合には突然死を引き起こしてしまう可能性があります。
毛球症の原因
毛球症の原因は胃腸に何かが詰まることで起こります。そのため、うさぎの毛や誤食した物などが詰まって起こります。
また、水分不足による流動性の低下も原因の一つです。
毛球症の予防方法
予防するためには適切な食事や誤食しないように注意をする必要性があります。
また、脱水にならないようにいつでも新鮮な水を飲める環境にしておくことで予防することができますよ。
うさぎに多い病気②不正咬合
うさぎの3大疾患の2つ目は不正咬合です。
不正咬合は歯が永久に伸び続ける動物に起こりやすい歯の病気で、噛み合わせが悪くなる病気のことです。
不正咬合の症状
不正咬合は噛み合わせが悪くなるだけではなく、伸びた歯が口の中にあたることで痛みや傷ついてしまい、食欲不振になってしまいます。
前歯の不正咬合は伸びたのがすぐにわかるため見た目の判断が容易ですが、奥歯は見ただけではわからないので、よだれが多くなったり、食欲が落ちてきたりしたら不正咬合を疑いましょう。
悪化すると歯根膿瘍や眼球突出、腐歯、食欲減退から毛球症などの症状に繋がりますので注意しましょう。
不正咬合の原因
不正咬合の原因は食べ物による原因が大きいものになります。
人工フード(ペレット)を与えすぎていることで、歯が削れず伸びすぎてしまいます。
人工フードは栄養価が高いので妊娠中や病気の治療中のうさぎにはいいのですが、健康なうさぎに与える餌はチモシーなので牧草をメインで与えるようにしましょう。
不正咬合の予防方法
個人ができる予防法は人工フード(ペレット)から牧草などの自然なフードに変えることで予防することができます。
ただ、牧草だけを与えていると栄養価に偏りができるため自然派フード中心で人工フードも織り交ぜるようにしましょう。
また、かじれるおもちゃを置いておいてあげると前歯は不正咬合をよぼうすることができますよ。
▼自然派フード
▼うさぎのおもちゃ
うさぎに多い病気③ソアホック
うさぎにできる皮膚炎の1つで足の裏に発症する皮膚炎をソアホックと言います。
また、「足底皮膚炎」「飛節びらん」とも呼ばれています。
皮膚炎はうさぎの3大疾患の1つでもありますので注意が必要です。
ソアホックの症状
ソアホックは肉球に炎症が起こる皮膚炎の一つです。
すぐに命に関わるようなことはありませんが、炎症が起ことで痛みのためにあまり歩かなくなったり、足を引きずったりします。
始めは毛が薄くなった部分の皮膚が露出し、厚く硬くなって白いタコのようになります。
それが炎症を起こして赤くただれ、悪化すると潰瘍になり骨にまで達することもあります。
ソアホックの原因
本来うさぎの肉球は毛で覆われていますが、加齢や飼育環境などの影響で足裏の毛がうすくなり、足裏の皮膚に直接負担がかかり、やがて皮膚炎が起こります。
加齢のほかにも肥満や足が濡れるような不衛生な環境や適していない床材をつかっていることが原因になることもあります。
ソアホックの予防方法
予防方法は、いくつかあります。
- 健康管理をしっかりする
- 心地いい環境にする
- うさぎの爪を切る
この3つを徹底することで予防することができますよ。
ほかにも、日常的に足の裏を確認して炎症が起こってないようにするようにしましょう。
また、動物病院で定期的に健康診断を受けるようにしましょう。
うさぎに多い病気④子宮疾患
子宮疾患は女の子特有の病気で子宮筋腫、子宮蓄膿症、子宮腺癌などがあり、うさぎに多い病気の一つでもあります。
3歳以上に発症することが多いですが、稀に3歳以下でも発症する場合もありますので、注意が必要です。
子宮疾患の症状
初期症状はほぼ無症状で、ある程度進行すると血尿や隠部から出血が目立ちます。
また、お腹の腫れやしこりなどができているので触るとわかる時もあります。
食欲不振などの症状が現れることもありますがその時はほとんど末期の状態なので血尿がでたときやお尻が血で汚れている時はすぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。
子宮疾患の原因
避妊手術をしていないうさぎでは、3~4歳ごろから子宮の病気になる子が増え始め、7~8歳ではほとんどがかかるといわれています。
妊娠をしないことが原因と言われており、うさぎの生態上、1年のほとんどが妊娠できる期間なので、
野生のうさぎは妊娠出産を繰り返しています。
妊娠出産を繰り返すことでホルモンバランスが保たれていますが、飼育しているウサギは妊娠出産をしないため、女性ホルモンのバランスが崩れてしまうことが原因だと言われています。
子宮疾患の予防方法
避妊手術をおこなうことで、予防することができます。
避妊手術を受ける時期は生後6ヶ月~1歳の間が推奨されています。女の子をお迎えしたら、早めに避妊手術を検討しましょう。
うさぎに多い病気⑤熱中症
5つ目は熱中症です。
うさぎは熱中症は暑さに弱く、28度以上は危険だといわれています。
熱中症は飼い主さんの注意不足が原因なことが多いため、しっかり注意しましょう。
熱中症の症状
うさぎが暑さを感じると体を伸ばして横になり、呼吸を早くして熱を逃そうとします。
それでもさらに体温が上がると、耳が充血して赤くなったり、大量のよだれが出るといった症状があらわれます。
重症化した場合には自力で立てなくなったり、意識を失うことがあります。
熱中症の原因
ウサギは暑さに弱く、28度以上の気温だと熱中症になる可能性がグンッとあがります。
温度管理を怠っていたり、直射日光が当たるところにケージを置いていたり、外で遊ばせている時に日陰を用意していなかったり、水分補給を忘れていたりします。
熱中症にならなくても夏バテになってしまい食欲減退や水分不足で毛球症の原因になることもあるため注意が必要です。
熱中症の予防方法
うさぎが暑がっている様子が見られたら、早めに暑さ対策を行いましょう
エアコンで室温の調整が必要になります。
またケージに直射日光が当たることがないようにしておきましょう。
熱中症の症状が出ている場合には、濡れタオルをうさぎに下にしいて体を冷やして、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
ただ、この時冷たすぎると温度差によるショックで危険な事態になることがあるため流水程度の水温にしておきましょう。
ウサギを健康で長生きさせてあげるために必要なポイント3選
ウサギを健康で長生きさせてあげるためには、3つのポイントがあります。
- 食事をしっかり管理する
牧草は常に食べらるよ雨にしておく必要性や、補助的に栄養を補給するためにペレットをうさぎの体調や年齢によって与えるといった管理が必要です。 - 環境を整える
適切な環境を用意してあげる必要があります。行動範囲全てはなかなか難しいと思うので、ケージ内や設置場所はしっかりと考えておきましょう。 - 毎日コミュニケーションを取る
病気の早期発見には飼い主さんであるあなたが毎日チェックしてあげる必要があります。
健康チェックをできるように、毎日一緒に遊んであげて仲良くなっておきましょう。
この3つが大切になります。
今回はここまで!
うさぎの基本的な病気についてご紹介しました。
この他にもうさぎの病気は様々です。
ウサギを飼いたい方や飼っている方はしっかり知識を身につけて健康で長生きさせてあげましょうね!
では今回はこの辺で・・・
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