あなたは爬虫類を飼いたいと思ったことはありますか?
爬虫類は犬猫の様に懐くということはあまりありませんが、可愛らしい一面をもっている動物です。
そんな爬虫類の中でも、女優の新垣結衣さんも飼っている、人気筆頭な『ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)』について今回はお伝えします。
- ヒョウモントカゲモドキについて
- ヒョウモントカゲモドキの飼う準備
- ヒョウモントカゲモドキの飼い方
- ヒョウモントカゲモドキはどんな人におすすめ?
- 最後に
ヒョウモントカゲモドキについて
ヒョウモントカゲモドキはレオパードゲッコー(以下レオパ)という名称でも知られており、レオパと呼ばれている爬虫類の一種です。
レオパは体色や模様(モルフ)によってたさまざまな見た目をしています。
おとなしい性格で爬虫類を初めて飼うという方にもオススメです。
本来昆虫を食べるレオパですが、世界的に飼育歴が長いため、専用のフードも開発されており、昆虫が苦手な方でも飼うことができますよ。
ヒョウモントカゲモドキの種類
レオパといってもさまざまなカラー・模様があります。
これをモルフ(品種)といい、現在158種以上存在していると言われています。
いくつかご紹介します。






ヒョウモントカゲモドキの飼う準備
ヒョウモントカゲモドキに初心者におすすめな飼育に必要なアイテムをご紹介します。
- 飼育ケース
- 床材
- 水入れ
- ヒーター
- シェルター
- 湿度・温度計
- 給餌道具
- 餌
- ライト
- サプリメント
- 掃除道具
どのようなものがいいのか、順番にお伝えしていきます。
ヒョウモントカゲモドキの飼育に必要な道具1:飼育ケース
一つ目は飼育ケースです。
よく使用されているヒョウモントカゲモドキを飼っている方は、レプタイルボックスと呼ばれる商品を使っている方が多くいます。
サイズ | 幅20×奥行き30×高さ15.5cm |
実際、ヒョウモントカゲモドキの飼育ケースは体長の倍以上が推奨されています。
ちなみにヒョウモントカゲモドキの体長は平均20〜25cmほどと言われています。
もちろん、レプタイルボックスで飼育している方も多く、繁殖にも成功している方がいるため、間違いではありません。
しかし、ヒョウモントカゲモドキの本来の姿がみたいかた、幅60×奥行き30×高さ30cm以上のケースを用意することが推奨されています。
目安としては、ヒョウモントカゲモドキ1頭を飼うのに60cm(縦)×30cm(横)×30cm(高さ)のケージがお勧めです。
アロハオハナ動物病院URL
より多くのエンリッチメントの機会を与え、自然の生息環境をよりよく模倣することができるには90cmくらいあった方が理想的といえるかもしれません。
また、レプタイルボックスだと、ライトやヒーター(熱源)を使用すると、
変色や変形、破損につながるため、ライト、バスキングなどを使用を考えている場合はこちらがおすすめですよ。
ヒョウモントカゲモドキの飼育に必要な道具2:床材
次は床材です。
床材はケースの下に敷く、なにかです。
ヒョウモントカゲモドキを飼育している方の床材は大きく二つに分かれています。
土やピートと呼ばれる自然由来の物か、ペットシートどちらかを使用されています。
どちらもデメリットとメリットがありますので、お伝えします。
ヒョウモントカゲモドキの床材のメリットの比較
自然由来の床材 | ペットシート |
---|---|
エンリッチメントが考えられている | 衛生的で掃除が簡単 |
本来の姿をみることができる | |
テラリウムを楽しめる |
と言ったメリットがあります。
ヒョウモントカゲモドキの床材のデメリット
次はデメリットを比較していきます。
自然由来の床材 | ペットシート |
---|---|
砂なや砂利を利用していると誤食してしまう。 | 人工的 |
掃除が面倒 | 誤食した時は、自然由来のものより危険 |
といった事があげられます。
掃除については、比較的ヒョウモントカゲモドキは決まった場所で排泄することが多いと言われています。
そのため自然由来の床材でもそこまで大変ではありませんが、ペットシートは数秒で交換できるので、サッと掃除することができます。
誤食の危険性ですが、誤食する確率や頻度が多いのは自然由来の床材です。
砂利や砂、ピートなど、使っている床材によって危険性は違いますが、最悪の場合は腸が詰まってしまうことがあります。
ただ、誤食してしまっても腸内で分解されることもあります。
反対にペットシートは誤食の危険性は極めて低いです。
そのため安心して使用し続けることができます。
ただ、水を撒いてしまったり、湿っていたり、交換を怠ると、劣化して、ちょっとした拍子にシートの中のポリマーが出てきてしまいます。
このポリマーの誤食はヒョウモントカゲモドキにとって、とても危険です。
ポリマーは水分を含むことにより、膨張して、ヒョウモントカゲモドキの内臓を破裂させてしまう可能性もあります。
また、ポリマーは自然由来の床材と違い、ヒョウモントカゲモドキは分解することができません。
そのため、ペットシートは絶対に誤食しないように注意が必要です。
ヒョウモントカゲモドキの床材のまとめ
自然由来の床材とペットシートを比較してみました。
掃除や衛生面を考えるのであれば、ペットシートがおすすめです。
ヒョウモントカゲモドキの本来の姿を楽しみたい方は、自然由来の床材がおすすめです。
ここでは、個人的に一番おすすめな天然由来の床材とペットシートをご紹介します。
▼誤食しても比較的安心なデザートソイル
▼衛生的なペットシート
自然由来の床材にもいろいろなものがあるので、床材の種類が気になる方はこちらをご覧ください。
ヒョウモントカゲモドキの飼育に必要な道具3:水入れ
次は水入れです。
ヒョウモントカゲモドキは乾燥性灌木地やステップ気候と呼ばる、乾燥している場所に生息していますが、水分は必要です。
現地では、朝晩の温暖差によって、植物に結露した水分を摂取しています。
そのため、爬虫類用の水入れを用意しても飲んでくれないこともあります。
そう言った時は、壁面に霧吹きをすると飲んでいる姿を見ることができることもあります。
▼水入れ
▼霧吹き
ヒョウモントカゲモドキの飼育に必要な道具4:ヒーター
ヒョウモントカゲモドキにおすすめのヒーターは2種。
一つはパネルヒーターと呼ばれる飼育ケースの下から温めるヒーターです。
もう一つは、空気を温める上部設置型のヒーターです。
どちらかをを使うようにしましょう。
ちなみに、ヒョウモントカゲモドキの生息地ですが、通年暖かいといわれていますが、実際はそこまで
そこまで暖かくない場所もあります。
ヒョウモントカゲモドキの原産国は、アフガニスタン、パキスタン、インド北西部、イラン東部、ネパールと言われています。
インド以外は夜間の気温を10度を下回ります。
ちなみに1月の現在の気温はこのようになっています。





というようになっています。
アフガニスタン以外は昼間の気温が20度近くになるような寒暖差の激しい場所で生息に生息しています。
この情報をみると、アフガニスタンに本当にヒョウモントカゲモドキが生息しているのか不思議ですが、GEXの公式に書かれているため本当に生息しているのでしょう。
なら、日中暖房をつけている部屋ならヒーターはいらないのでは?
と思う方もいると思います。
しかし、国内で販売されているヒョウモントカゲモドキにはヒーターが必要なのです。
その理由は国内ブリードだからです。
よく、爬虫類を販売されているのをみていると、CBF(CB)、WDなどの表記を見かけることがあります。
これは、累代表記で国内で繁殖された個体なのか、野生の個体なのかということを伝えています。
この辺りはまた詳しくお伝えしますが、販売されているヒョウモントカゲモドキはほとんど、CBF個体で、国内繁殖の個体になります。
国内繁殖の個体は、ヒーターや暖房管理がしっかりとされている場所で育っているため、寒さへの耐性がありません。
そのたま、ヒーターは必須になります。
なら、どちらのヒーターがおすすめなのでしょうか?
よく使われているものは、パネルヒーターを使っている人口が多いです。
個人的にも、パネルヒーターをおすすめしています。
詳しい違いを知りたい方はこちらをご覧ください。
ヒョウモントカゲモドキの飼育に必要な道具5:シェルター
次にシェルターです。
ヒョウモントカゲモドキは乾燥地帯に生息していますが、脱皮の時にはある程度の湿度があった方が上手に脱皮できると言われています。
そのため、シェルターには、上部に水を溜めておける物で、テラコッタ製の物が一般的に使われています。
ヒョウモントカゲモドキの飼育に必要な道具6:温度・室温計
次は、温度計と湿度計です。
ヒョウモントカゲモドキに限らず爬虫類や両生類の変温動物は、猫や犬などの恒温動物と比べて湿度や温度の重要性が重要になります。
そのため、室温と気温が把握できるようにしておくことが大切です。
ヒョウモントカゲモドキの飼育に必要な道具7:エサ
次はエサです。
ヒョウモントカゲモドキは、野生では、虫や小型のヤモリなどを食べています。
しかし、ヒョウモントカゲモドキはブリードが盛んに行われているため、専用のフードも大手メーカーから発売されています。
そのため爬虫類を飼いたいけど、生き餌が苦手という方でも、数少ない爬虫類の一つです。
ヒョウモントカゲモドキの飼育に必要な道具8:サプリメント
人口フードだけで育てるのであれば、そこまで気にしなくてもいいかもしれませんが、コオロギやデュビアなどの生き餌を中心で与える場合は、カルシウムのサプリメントが必須になります。
脱皮や骨を健全に成長させるために、与えるようにしましょう。
ヒョウモントカゲモドキの飼育に必要な道具9:給餌道具
次は給餌道具です。
爬虫類の給餌道具として販売されている物は、ピンセットが多いです。
個体にもよりますが、爬虫類は基本的に動くものしか食べません。
床に人口フードを置いたとしても食べる個体は稀です。
ヒョウモントカゲモドキも同様で、ピンセットでヒョウモントカゲモドキの視界に入るように餌を持っていく必要があります。
また、ピンセットも竹材や金属製のものがあります。
どちらもデメリットメリットがあるので、比較して
あなたに合ったものを選びましょう。
竹製ピンセットの メリット | 竹製ピンセットの デメリット |
---|---|
生体が傷つかない | 買い替えが必要 |
生き餌のが潰れにくい | 衛生的ではない |
金属ピンセットの メリット | 金属ピンセットの デメリット |
---|---|
衛生的 | 生体が傷つく可能性がある |
耐久性が優れている | 生き餌が潰れる |
他に価格的に安いプラスチック製のものもありますが、個人的には金属製のものか竹製のものがおすすめです。
ヒョウモントカゲモドキの飼育に必要な道具10:掃除道具
次は掃除道具です。
ペットシートで飼育している場合は、定期的に水洗いしたり、ウェットシートで拭くことぐらいですが、床材を砂や土を使っている場合は、うんちを取るためのグッズが必要になります。
ピンセットで撮ることもできますが、周りの砂や土も汚れていることを考えるとスコップのようなものがあるのが理想的です。
ヒョウモントカゲモドキの飼育に必要な道具11:ライト
最後はライトです。
ライトの使用に関しては、飼育している方によって違っています。
これはヒョウモントカゲモドキは夜行性のため、野生化ではUVにそんなにあたっていないからと言われています。
そのため、飼育している方の中で必要派と不必要派に分かれています。
個人的にはあった方がいいものだと思っています。
この辺りは、こちらの『ヒョウモントカゲモドキにUVライトは必要か?』の記事をご覧ください。
ただ、ライトを使用していない方でも、うまく育てているので、なくても育てることはできるみたいです。
ヒョウモントカゲモドキの飼い方
先ほどは、ヒョウモントカゲモドキに必要な道具やアイテムについてご紹介しました。
次は、ヒョウモントカゲモドキの飼い方をお伝えします。
この見出しでは、餌やりや掃除などの日常のお世話についてお伝えします。
ヒョウモントカゲモドキの餌やりは?
ヒョウモントカゲモドキなどの爬虫類は2〜3日に1回の餌やりで十分です。
人口フードであれば、パッケージに書かれているだけの量を基準に、季節の変わり目や食いつき具合で判断しています。
生き餌の場合、私はデュビアを与えているので成長に合わせて、S〜Mサイズを与えています。
一週間でMサイズのデュビアであれば、3〜5匹程度与えています。
以下に私のヒョウモントカゲモドキの給餌スケジュールを載せておきますので参考にしてみてください。
月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | 土曜 | 日曜 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
人口餌 | 2〜3粒 | 1粒(調整) | |||||
生き餌 | 2〜3匹 | 2匹 |
ヒョウモントカゲモドキのケースの掃除ってどれぐらいの頻度?
ペットーシートで飼育している時は、一週間に2回シートの交換をしていいました。
ソイルで飼育していた時は、餌やりのタイミングで掃除していました。
ヒョウモントカゲモドキはトイレの位置が決まっているみたいで、60cmのケージで飼っていた時は1箇所にまとめてしてくれていました。
他にも、2ヶ月に一回程度、ケースの床面や壁面をウェットシートで掃除をしていました。
年一回は必ず、ケース全体の清掃をしています。
他にした方がいいことってあるの?
個人的に他にした方がいいと思っているのは、『定期的な体重測定』と『排泄物の確認』です。
私の住んでいる地域にはヒョウモントカゲモドキを見ることができる動物病院はありません。
そのため、月に一回の体重測定とケースの掃除をする時に排泄物の状態を見ています。
ヒョウモントカゲモドキはどんな人におすすめ?
レオパは上記の特性から、以下のような方におすすめです。
- 昆虫や小動物をエサに与えるのに抵抗がある方
- 旅行や外出を頻繁のする方
- 省スペースでペットを飼いたい方
- 爬虫類を飼いたいけど自信がない方
- 表情豊かな動物を飼いたい方
特に爬虫類を飼いたいけど、虫や小動物を餌として与えるのに抵抗がある方や、ペットを飼いたいけど旅行も好きという方はには特にオススメの動物です!
最後に
ヒョウモントカゲモドキは、爬虫類を初めて飼う方にぴったりです。
ただ、ペットを飼うことはそれなりに覚悟が必要になります。
最後まで買い続けることができるのかをしっかり考えてから飼ってくださいね。
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