ペルシャ猫は、長毛種で大型猫の「猫の王様」と呼ばれています。
そんなペルシャの歴史や特徴、飼うときの注意点やポイントをお伝えします。
ペルシャの歴史
ペルシャ猫は、その起源が中東にあるとされています。
ですが、起源は明確ではありませんが、ペルシャ(現在のトルコ)が16世紀ごろにイタリアに渡ったとされています。
18世紀頃にはヨーロッパ貴族から愛される人気の猫種になりました。
イギリスで初めて開催されたキャットショーにブラック、ホワイト、ブルーのペルシャが出頭されました。
19世紀には、イギリスからアメリカに渡り、世界中から注目を集め、世界中でブリードされ始めました。
20世紀に入ると、ペルシャ猫の人気はますます高まり、多くの品種改良が行われました。
この時に鼻ぺちゃになる、「ピークフェイス」のペルシャが生まれてきたとされています。
現在では様々なカラーや模様も多様で組み合わせにより30種類以上あると言われています。
ペルシャの特徴
ペルシャは、分厚いふわふわした被毛が特徴的で、「コビータイプ」のボディタイプをしている中型〜大型に分類させる猫種になります。
オスの体重は3〜5.5kg、メスが3.0〜5.0kgでになります。
体長は60〜80cm程度に成長します。
ペルシャの特徴として被毛以外に、ブリティッシュショートヘアのような愛嬌のある顔が挙げられます。
ペルシャの顔のタイプは大きく分けると2つに分かれており、1つ目が古くからのタイプで『トラディショナル』で、2つ目が、『エクストリーム』になります。
鼻の低さで分類でき、鼻がより低い方が『エクストリーム』とされています。
また、一般的なペルシャは鼻ぺちゃな猫とされていて、『ピークフェイス(ペキフェイス)』と呼ばれています。
ぺちゃ鼻でないペルシャもいて、低めの鼻ですが、鼻筋の通った『ドールフェイス』と呼ばれる見た目のペルシャもいます。
被毛は、フサフサで長い被毛を持っています。
ペルシャの被毛のカラーや模様は多様で、カラーはシルバー、ゴールデン、クリーム、ブラック、ブルー、ホワイトなどがあります。
模様のパターン7種類あり、は、『ソリッド』と呼ばれる単色を始め、『スモーク&シェーデット』や『パーティカラー』『タビー』『キャリコ&バイカラー』などがあります。残りの2種は『ヒマラヤン』と『シルバー&ゴールデン』で『ヒマラヤン』はヒマラヤンで呼ばれており、『シルバー&ゴールデン』はチンチラと呼ばれています。
こうしたカラーや模様の組み合わせで30種類以上のパターンがあります。
目の色も様々で毛色に合わせて変わっています。
基本的にはカッパーと呼ばれる銅色をしており、
『ソリッド』のホワイトは、「カッパー」「ブルー」「オッドアイ」の3つのパターンがあります。
『シルバー&ゴールデン』の目の色は濃いエメラルドグリーンで、『ヒマラヤン』の目の色はブルーとされています。
寿命は12年〜17年と猫の中では長寿な猫種と言えます。
ペルシャの性格
ペルシャ猫の性格は、穏やかで落ち着いた性格を持っており、非常に親しみやすく、家族に忠実なペットになります。
ペルシャは人と一緒にいることが好きで、抱っこされたり撫でられたりすることを好む傾向にあります。
こういった性格なため、うるさい環境はあまり好きではありません。
また、人懐っこい性格から、愛情が足りてないと鳴いたり、足に擦り寄ってきたりと甘える行動をとるようになります。
おとなしい性格をしているせいなのか、活発に動き回ることをしないため、運動不足になりがちな猫種です。
そのため、飼い主が主導で猫用のおもちゃを使ったりして、適度に運動させてあげる必要があります。
以上のように、ペルシャ猫は、穏やかで落ち着いた性格が特徴的で、人懐っこく、親しみやすいという一面があります。しかし、運動不足になりがちなため、飼い主が適度な運動を促してあげることが大切です。
ペルシャを飼う時の注意点とポイントは?
ペルシャ猫を飼う際には、以下の7つの注意点やポイントがあります。
- 運動不足にならないようにする
- 食事や栄養に気をつける
- 定期的なグルーミングが必要
- 顔のケアが必要
- 遺伝による健康の問題に注意する
- 快適な環境を用意する
- 定期的な健康診断を受ける
運動不足にならないようにする
ペルシャは、運動を好まない傾向があるため、飼い主が適度な運動を促してあげる必要があります。
例えば、猫用のおもちゃを使って遊んだち、キャットタワーや猫用トンネルを設置してあげたりすると効果的です。
食事や栄養に気をつける
ペルシャは運動をあまりしない傾向にあるため、カロリーをとりすぎでしまい、肥満になってしまうやすい傾向にあります。
そのため、飼い主がしっかりと食事量の調整をしてあげる必要があります。
ペルシャ用に開発されたフードもあるのでおすすめですよ。
定期的なグルーミングが必要
ペルシャの被毛は絡まりやすくなっています。
体の構造上自分で毛繕いをすることが苦手なので、毎日のグルーミングが必要になります。
顔のケアが必要
ペルシャ猫は、目が大きくて目ヤニがたまりやすいため、目のケアが必要です。
場合によっては動物病院から処方された目薬が必要になります。
また、シワなどにも汚れが溜まってしまうため、毎日顔を拭いたりし清潔にしてあげる必要があります。
遺伝による健康の問題に注意する
品種改良によって、ペルシャの健康上の問題が生じることがあります。
例えば、顔が平たくなりすぎて呼吸困難を引き起こす「ブリーディング・フェイス」と呼ばれる症状が生じることがあります。
快適な生活環境を用意する
ペルシャは、静かで落ち着いた環境を好み、暑さに弱い傾向があります。
そのため飼い主は、ペルシャ猫にとって快適な生活環境を提供し、ストレスを与えないようにすることが大切です。
定期的な健康診断を受ける
ペルシャは、特に目や皮膚の病気にかかりやすい傾向があります。
定期的な健康診断を受け、早期に病気を発見・治療することが大切です。
以上のように、ペルシャ猫を飼う際には、毛の手入れ、適切な食事管理、運動促進、目のケア、快適な生活環境の提供、定期的な健康診断など、いくつかの注意点やポイントがあります。
ペルシャの歴史と特徴や飼うときの注意点とポイントのまとめ
「猫の王様」と言われているペルシャ、数多くの品種と掛け合わされているため、色々な体毛のカラーや模様がある事のが特徴です。
ヒマラヤンとチンチラと呼ばれる猫種は大きく分けるとペルシャに分類させていたりします。
一言にペルシャといっても顔つきに違いがあったりと、とても奥深い猫種になります。
注意する点は多い猫種になりますが、しっかりと飼育してあげることで長生きしてくれますよ。
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