いままでホホジロザメはの出産を撮影(目撃)して人は誰もいませんでした。
2024年1月29日の学術誌「Environmental Biology of Fishes」で初生まれたてのホホジロザメの可能性がある個体が記録されました。
(参考論文)
2023年7月9日にカルロス・ガウナ氏と個体生物学者のフィリップ・スターンズ氏がドローンを使ってカリフォルニア沖合でホホジロザメの撮影をしていたところ、驚くべき個体が撮影されました。
体長1.5m(大人は6mほどになる)ほどの小型で、まだ幼魚の姿をしたサメが撮影されました。
その個体は、全身が薄い乳白色の膜に覆われていました。
その膜はホホジロザメが泳ぐと剥がれ落ちていたのでした。
この白い膜の正体は不明ですが、2つの可能性があると述べていました。
1つ目は、あらたな病気(報告事例のない皮膚疾患)であるのではないかという可能性でした。
2つ目は子宮内で与えられていた「ミルク」のようなものではないかという可能性です。
どちらでもとても重要な発見だとスターンズ氏は言い、2名は共同で論文を執筆しました。
この論文をみた研究者たちは今回の撮影されたホホジロザメは、色や大きさ形からほぼ確実に「生まれたてのホホジロザメ」だと述べていました。
現在、ホホジロザメは推定800匹しか存在せず、絶滅危惧種としてレッドリストとして登録されています。
また、ホホジロザメの生態についてはまだ解明されていないことが多く、
今回の発見が新生児のサメであれば、大きな発見につながります。
こうした謎や生態が解明されて、保護の活動につながるといいですね。
参考論文:https://link.springer.com/article/10.1007/s10641-024-01512-7
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