ミルワームは、爬虫類の餌として人気の高い生き餌の一つです。
自宅で繁殖させることで、エサ代の節約や安定供給が可能になります。
しかし、適切な管理をしなければ、栄養価の低下や健康リスクにつながることも。
本記事では、ミルワームの繁殖方法と注意点を詳しく解説し、爬虫類の健康を守る育て方を紹介します。
爬虫類の生き餌のなかでは簡単に飼育することができるのでチャレンジしてみてはいかがですか?
ミルワームは爬虫類の餌として使いやすいですが、与え方には注意が必要です。
ミルワームを餌として与えるメリット・デメリットは?
ミルワームのメリット
ミルワームのデメリット
ミルワームの与え方のコツ
- 主食には向かないので、他の餌(コオロギ、デュビア、野菜など)と組み合わせる
- ガットローディング(栄養価の高いエサを与えて強化)をするとより良い
- 脱皮直後の柔らかい個体を選ぶと消化しやすい
餌としての特徴は?
ミルワーム繁殖の基本

ではここから繁殖についてお伝えします。
必要な飼育環境
ミルワームを繁殖させるためには、適切な環境を整えることが重要です。
- 飼育容器:プラスチック製のケースや引き出し式のストレージボックスがおすすめ。
- 温度:25~28℃が理想的な繁殖温度。
- 湿度:低すぎると脱皮不全、高すぎるとカビが発生しやすい。
- 床材:オートミール、小麦ふすまなどの穀類を使用する。
- 隠れ家:卵パックやティッシュの芯を入れておくと、ミルワームが安心できる。
エサの種類
ミルワームは雑食性なので、バランスの取れたエサを与えましょう。
- 野菜類(ニンジン、キャベツ、カボチャ)
- 穀類(小麦ふすま、オートミール)
- タンパク質源(魚粉、ドッグフードの粉末)
- 水分補給には野菜やゼリーを活用
繁殖サイクル
ミルワームのライフサイクルを理解すると、繁殖がスムーズに進みます。
- 幼虫(ミルワーム):通常2~3か月で成長。
- 蛹(サナギ):1~2週間で羽化。
- 成虫(コウチュウ):交尾し、1~2週間で産卵。
- 卵:約1週間で孵化。
ミルワームの繁殖成功のコツ
温度管理
繁殖に最適な温度は25~28℃です。冬場はパネルヒーターを使用すると安定します。
餌と水分補給のバランス
- 水分不足は成長不良の原因に。
- 野菜をこまめに補充し、腐敗したものはすぐに取り除く。
蛹の分離
蛹は成虫や幼虫に食べられることがあるため、見つけたら別のケースに移しましょう。
ミルワームの繁殖時の注意点
ダニやカビの発生を防ぐ
- 通気性の良い容器を使用する。
- エサが腐らないようにこまめに掃除。
- 湿気がこもらないように管理。
共食いの防止
- 栄養不足や過密飼育が共食いの原因。
- 十分なエサを与え、適度な広さを確保する。
ガットローディングの実施
- 爬虫類に与える前に、ミルワームに栄養価の高いエサを摂取させる。
- カルシウムやビタミンを補強することで、爬虫類の健康維持に役立つ。
ガットローディングについてはこちらをご覧ください。
爬虫類への給餌ポイント
ミルワームはキープしやすい餌ですが、注意点もあります。
ミルワームを主食にしない
ミルワームは高脂肪・低カルシウムのため、他の餌と組み合わせてバランスを取る。
カルシウム補給の重要性
カルシウム不足を防ぐため、餌にカルシウムパウダーをまぶす(ダスティング)。
適切な給餌頻度
- 小型の爬虫類には週2~3回程度。
- 大型の爬虫類には補助的に与える。
まとめ
ミルワームの繁殖は、適切な環境管理とエサの工夫で成功しやすくなります。
繁殖時の注意点を押さえながら、爬虫類の健康を考えた育て方を実践しましょう。
自家繁殖したミルワームを活用することで、エサ代の節約にもつながり、長期的に安心して給餌ができます。
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