ワニと聞くとはどのような姿を思い浮かべるでしょうか?
どちらかといえば左のタイプのワニを思い浮かべるのではないでしょうか?
今回は右の画像のワニ、ガビアルについてご紹介します。
ガビアルとは?
ガビアルは4種からなるワニの仲間の1つで、現在インドガビアルとマレーガビアルの2種が生存しています。
ガビアルというとインドガビアルを指すことが多く、マレーガビアルはガビアルモドキと呼ばれています。
本記事ではインドガビアルを中心にお伝えします。
国民的なアニメ・ゲームにガビアルモチーフのポOモンが存在しているのも有名ですよ!
インドガビアル(Gavialis gangeticus)は、インド亜大陸に生息する非常に特徴的なワニの一種です。
ガンジス川やその支流をはじめとする、南アジアの大河川に生息しています。
その細長い口先と無数の鋭い歯で知られており、主に魚を捕食する専門的な食性を持っています。
ガビアルの特徴
インドガビアルは他のワニと比較して非常に長い口吻を持ち、これが彼らの最も顕著な特徴です。
成体のインドガビアルは全長6メートル以上になることもあり、その長い口先には100本以上の鋭い歯が並んでいます。
この口先は主に魚を捕まえるために進化しており、他のワニより細くなっており、水の中で速く動く獲物を効率的に捕えることができます。
雄のインドガビアルは、鼻の先端に「ガーダ」と呼ばれる球状の隆起を持つことがあります。
このガーダは交尾期に、音を出してメスにアピールするために使われると考えられています。
ガビアルの生息地と生態
インドガビアルは、インド、ネパール、バングラデシュ、ブータンの大河川に生息しています。
彼らは、深い淡水の川や湖を好み、主に水中で過ごします。
昼間は日光浴をするために河岸に上がりますが、基本的には水中での生活に適応しています。
食性はほぼ完全に魚に依存しており、そのため他の肉食性ワニとは異なり、哺乳類や鳥を捕食することはほとんどありません。
この魚食性のおかげで、生態系内で重要な役割を果たしており、川の生態系の健康を維持するのに貢献しています。
現在のガビアルの状況
そんなガビアル、現在絶滅危惧種のCR(深刻的な危機)にも認定されている絶滅の危機に瀕した動物でもあります。
インドガビアルは、過去数十年間(1946年の5,000 – 10,000頭から2006年には250頭未満にまで減少したと推定)でその数が劇的に減少したと言われています。
原因は、河川の開発によるものがいちばんの原因で、他にも食料や皮が目的の狩猟が原因だと言われています。
現在は狩猟を行われることもなく、保護活動が進められており、インドやネパールでは保護区が設けられ、ガビアルの繁殖プログラムも行われています。
また、河川の環境を整えることで、少しずつ生息数が増加傾向にある動物でもあります。
依然として多くの課題が残っており、持続的な保護活動が求められています。
ガビアルだけでなく、地球上には様々な動植物たちが絶滅の危機に瀕しています。
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