この記事を読まれている方は、新しくわんちゃんを飼いたいと思う方の中に動物の保護活動に興味があり、
『私もなにか保護活動に役に立つことをやりたい』
という理由で老犬(以下シニア犬)を迎えたいという方だと思います。
他にも、親が飼っていて飼えなくなったからという理由の方もいるかもしれませんね。
様々な事情があると思いますが、シニア犬を飼う前に必要なことや心構えについてお伝えします。
シニア犬って何歳から?
まずシニア犬を飼う前にシニア犬って何歳からなの?と思う方もいるとおもいますので、初めに犬の成長段階について簡単にお伝えします。
わんちゃんには、6つの成長段階があると言われています。
犬種やサイズにもよりますが、わんちゃんは8歳以降で高齢期という扱いになり、8歳以降からシニア犬と呼ばれるのが一般的です。
シニア犬を飼う前に一度考えよう!シニア犬を飼う心構え
この記事を見てくださっているあなたは、心の優しい人で『動物を助けたい』と思う気持ちが強い方です。
間違いなく断言できる方だと私は思っています。
ただ、そういう優しい方だと思いますが、厳しく言わさせていただくと、初めてお迎えするわんちゃんがシニア犬ならおすすめできません。
理由はこの記事で後々書いていきますが、大きく4つの理由があります。
シニア犬を飼うためには、成犬や子犬をお迎えする時より、慎重に考えて計画を立てる必要があります。
詳しく、どう言った点が大変なのかお伝えしてきますね。
シニア犬を飼うために必要な3つの準備
まずシニア犬を飼うためには準備が必要です。
道具・環境・知識の順番でお伝えします。
シニア犬を飼うために必要な知識
シニア犬を飼うにあたり、基本的な知識は同じですが、必要な知識が成犬や子犬を迎え入れる時と違うことはご存知でしょうか?
成犬や子犬をお迎えする時に必要な知識は、しつけに対するものが多いですが、シニア犬は理解やあわせる知識が必要になります。
なぜなら、子犬や成犬は今から人間社会に馴染んでもらって生活することを考える必要がありますが、シニア犬はあと数年の余生を楽しんで生きてもらう必要があるためです。
あと、お迎えしたわんちゃんの年齢や病気によっては歩くことすらままならないということもあります。
そんなわんちゃんに「しつけをする」のは酷な話だとおもいませんか?
そんな理由から、『わんちゃんが人に合わせる』のではなく、シニア犬の場合は『人がわんちゃんに合わせる』ための知識が必要になります。
その知識は『シニア犬を飼い始めたら気をつける事3つのポイント』の見出しで詳しくお伝えしますが、「病気や怪我の知識」や「介護の知識」、「健康に対する知識」が必要になってきます。
シニア犬を飼うために必要な環境
シニア犬をお迎えする時の準備2つ目として環境があげられます。
シニア犬はどのような環境でお迎えすればいいのでしょうか?
3つのポイントとして以下のようなものがあります。
この3つの要素が大切になってきます。
順番に詳しくお伝えします。
- 安全性
シニア犬にとって階段や段差、滑りやすい床などの危険な場所を少なくする - 快適性
温度湿度や日光や睡眠しやす環境を整えてあげる - エンリッチメント
ワンちゃんにとっての五感を適度に刺激できるような環境にしておく。
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特に快適性とエンリッチメントは気にかけておかないと、シニア犬の場合気付けば、病気が進行していたり、最悪の場合、気づいた時には亡くなっている可能性も考えられます。
シニア犬を飼うために必要な道具
道具の準備といってもお迎えした、愛犬の健康状態や性格、年齢によって多くの違いがあります。
基本的には、成犬を飼う時の準備した物にプラスして、お迎えした愛犬にあわせた準備が必要になってきます。
環境や知識を参考にして、いくつかの準備しておいた方がいいものを3つだけご紹介します。
▼スロープやステップ
スロープやステップは小型犬を飼っている方ならもしかすると準備しているかもしれませんか、シニア犬を飼っている方はベッドやソファーに上がるために準備しておきましょう。
▼おむつ
シニア犬になると粗相をしてしまう回数が増えてくる傾向にあります。
さらに高齢になってくると、トイレに行くことができなくなってしまう可能性があるため、おむつは準備しておきましょう。
おむつの使用については注意が必要で、かぶれや被毛のもつれなどが起こるためこまめに交換したり、適度にブラッシングをしてあげましょう。
▼フロアマット
まだ、歩けるシニア犬には行動範囲に必ずマット(カーペットや絨毯でもOK)を設置するようにしてください。
シニア犬になるとこけるだけで骨折や捻挫などといった怪我につながる可能性があります。
シニア犬の怪我は治りも遅く、次の怪我に繋がりやすいため、怪我の予防のためにマットを設置するようにしましょう!
マットを設置する以外にもフローリング自体をコーティングする方法もあります。
新築や入居するタイミングなら検討してもいいかも知れませんね。
シニア犬を飼い始めたら気をつける事3つのポイント
ここからはシニア犬を飼い始めて注意する点を3つに分けてお伝えします。
この3つの点について詳しくお伝えします。
シニア犬を飼う時に気をつけること①怪我・病気
シニア犬は病気や怪我をしてしまうと、成犬や子犬と比べるとなかなか治りにくい傾向にあります。
また、合併症が起こってしまうことがあります。
ここではシニア犬が特に注意するべき、病気や怪我をお伝えします。
シニア犬がなりやすい病気4選
シニア犬がなりやすい病気は数多くありますが、最もなりやすいもの4つをご紹介します。
この4つの病気は完治は不可能な病気なので、予防することが大切になります。
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シニア犬の怪我の原因3選
シニア犬になると、さまざまな要因で怪我をしてしまうことがあります。
シニア犬の怪我は病気との合併症になりやすいので、怪我をしないような環境にしてあげる必要があります。
シニア犬が怪我をする理由として3つの原因があります。
飼い主さんが怪我をしないような環境にしてあげる必要性があります。
シニア犬を飼う時に気をつけること②運動
先ほど怪我の要因でも話した運動は、特にシニア犬にとって大切なことになります。
シニア犬になるとどうしても老化によって視力の低下や運動能力の低下が起こってしまうといいましたが、だからといって運動をさせないと、すぐに病気になってしまうことも・・
運動をすることで筋肉に刺激がいき、認知症の予防や運動能力の低下を少なくすることができます。
ただ、成犬の時や子犬の時のような運動をさせると骨折したり、怪我の原因になる可能性があるため、愛犬にあわせた運動を行うようにしましょう!
シニア犬を飼う時に気をつけること③食事
食事も大事な要素で、健康的な食事は老化を遅らせることができます。
病気や怪我をしてからというよりは、日常的な食事が大切になります。
食事形態も年齢によってドライのものや半ドライ、ウェット愛犬にあわせて選びましょう。
また、量にも注意が必要で、犬種や大きさによって毎日必要な量に違いがあり、適切な量を与えるようにしましょう。
特にシニア犬は少なすぎてもだめですが、与え過ぎもよくありません。
愛犬に合わせて選んだり、量を調整しましょう!
シニア犬になると毎日体重を測定してもいいかも知れせんね。
シニア犬を飼うと決めたら必要な覚悟
シニア犬を飼うと決めたら終生飼育はもちろん他に3つの覚悟しておくことがあります。
シニア犬を飼うための覚悟①介護する覚悟
お迎えした時は病気もなく元気なこともありますが、いつ怪我や病気をしてしまうかわかりません。
特にシニア犬は一度の怪我で、一気に調子が悪くなることもあります。
そのため、『介護する覚悟』が必要になります。
お迎えする前に犬の介護についてしっかり理解を深めておきましょう!
シニア犬を飼うための覚悟②亡くなった時の覚悟
健康にすごしたシニア犬でも、介護が必要になったシニア犬でも、必ず最後にお別れをする時がきます。
成犬や子犬と比べて、シニア犬はお別れするまでの期間が短いのが一般的です。
そのため、シニア犬は飼い始めて時にはもう『亡くなった時の覚悟』をしておく必要があります。
この『亡くなった時の覚悟』ができていない人たちは多く、「ペットロス」という言葉が生まれています。
亡くなった時の覚悟をしておけば「ペットロス」に陥ってしまっても立ち直ることができますよ。
シニア犬を飼うための覚悟③立ち直る覚悟
最後は『立ち直る覚悟』です。
シニア犬を迎え、旅立つ瞬間に立ち会うということはとても辛いことです。
「悲しくなるからもう飼わない」と、考える方は多くいます。
それも一つの考え方だと思いますが、あなたの愛犬は不幸せだったのでしょうか?
そんことはないと思います。
最後まで飼育できたあなた方の愛犬たちは幸せに旅立ってくれたのではないでしょうか?
そんな方が『飼わない』『飼いたくない』と思ってしまうと、他のわんちゃんたちは不幸せな運命になってしまうのではないでしょうか?
そんなわんちゃんたちを助けるために、最後まで暮らすことのできた飼い主さんは『立ち直る覚悟』が必要だと思います。
まとめ
シニア犬から飼い始めるには、犬の生態の知識はもちろん、病気・怪我、食事、環境、心構えなどさまざまな知識が必要になります。
わんちゃんをお迎えしたい方向けの特集も組んでいますので、わんちゃんを飼いたい方はぜひ読んでみてくださいね。
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